もう秋目前。テクノの秋!
テクノは聴いても気持ちいですがDJすると更に気持ちよくなりますよね。
淡々とした曲でもMIXによってグルーヴが生まれたり、タメたり、躍動感が生まれたりと個性が出るのもDJの面白いところです。
今や多くのクラブで導入されているパイオニアのDJミキサーDJMシリーズ。
DJM900NXS2からDJM700あたりまでを見ることが多いですかね。機種によって搭載されているエフェクトの数や種類が違いますが、とりあえず今回はディレイとエコーさえ使えるだけでMIXに幅が出て便利だぜ!って話をしようかと思います。
せっかくエフェクトが付いているので使ってみよう!
本当は動画とかで説明した方がいいんだろうけど、、動画見たい人はYoutubeで検索でもして下さい。
ディレイもエコーも仕組みを詳しく説明すると長くなるので省きます。ザックリと音の結果だけ知っていればエフェクトとして使えますのでそれで十分!
細かいセッティングがよくわからずに使っていない人も多いと思いますので、これさえやっておけばOKな所だけ説明します。
私も曲を作り始めるまでは1/2だの1/4だのって何のことか分からずに、「よく分からないからエフェクト使わなーい」って思ってましたが、仕組みがわかると何てことありません。(仕組みは今回は説明しませんが)。
テクノDJならこのセッティングしとけば簡単に使えるよーって基本の基本のお話です。
AUTOモードにする。
まずは正確なBPMがセッティグされている事が重要です。
音が遅れて聞こえるエフェクトなのでBPMを正しくセットしないとタイミングがズレて気持ち悪い感じになってしまいます。
DJMには自動でBPMを検出する機能があるのでAUTO BPMをオンにしましょう。
単純な四つ打ちだとほぼ正確にBPMを検知してくれますが、速い曲やビートが不規則な曲だと間違ってしまう事があるので、その時はTAPボタンをビートに合わせて叩いてBPMを合わせます。BPMが叩く早さに合わせて変化するので、ポンポンとビートに合わせて叩いて合わせましょう。
エフェクトをかけるチャンネルをセット
このノブでエフェクトをかけるチャンネルを設定します。
写真の状態だとチャンネル1の音だけにエフェクトがかかるようになっています。
好きなチャンネルにエフェクトをかける事もできますが、とりあえず出てくる音にエフェクトかけたいならマスターにセットしておけば大丈夫です。
全体にエフェクトがかかるのが嫌な場合は、特定のチャンネルを選択しましょう。
あとは下のツマミでかけたいエフェクトを選びます。
ディレイ
やまびこみたいに音が遅れて跳ね返ってくるやつ。
エフェクトかけたら遅れて跳ね返ってきた音が重なる感じがわかると思います。
問題なのは使い方です。簡単にDJで使うためのオススメセッティングは「1/2」です。
ディスプレイの下のBEATというボタンを押すと1/4とか1/2とか色々出てきます。
仕組みがわからないと何のことやら・・って数字ですが、仕組みを知らない人なら「1/2」にしとけば大丈夫!
LEVEL/DEPTHのツマミを12時の方向にしておいてエフェクトボタン(青く光るやつね)を押すと、遅れてきた音が拍子の裏に入るので効果がわかりやすいです。
ドンチッ!ドンチッ!ドンチッ!ドンチッ!って曲に1/2のディレイをかけると
ドンドン!ドンドン!ドンドン!ドンドン!と聞こえるはずです。
DJする時の使いどころとしては4小節目にかけると「ドン!ドン!」ってなって簡単な変化を生み出す事ができるので、単調になりがちな曲でオカズとして入れると飽きずにグルーヴも生み出せます。
エフェクトをかけながら1/2から1/4に変えても面白い効果がありますが、やりすぎるとバタバタに聞こえるので要所要所で使うといいと思います。
エコー
ディレイもエコーも跳ね返ってくる音を再現するエフェクトです。先ほどのディレイのように音が跳ね返って聞こえるのですが、エコーの方がより深くかかって、曲のビート感が薄れてモヤモヤした感じの深い残響に包まれる音になります。
エコーのセッティングは3/4がオススメ。
LEVEL/DEPTHのツマミを一番左(エフェクトがかからない状態)にしておいてエフェクトボタンを押します(青く光るやつね)。
そこからツマミを徐々に右側に回していくとエコーが深くかかっていって、ほら!シュワンシュワンな音になったでしょ?
フィルターと合わせて上手く使うと何でもないビートだけの曲でも自分でブレイクを作って盛り上げる事ができるので本当に本当に重宝します。
自分でブレイク(ビートのないいわゆるタメる部分)が作れるなんて!とてもクリエイティブで素晴らしくありませんか?
エコーが使いこなせるとMIX失敗した時も上手くごまかせるので便利です。
気持ちよくMIXしてたら片方の曲がブレイクに入って、もう片方の音を抜きそびれてしまい、音を抜くに抜けない・・なんて事ありませんか?
そんな時は曲の展開に合わせて8小節目にピークが来るように徐々にツマミをあげてエコーかけて逃げ切れば大丈夫!
ちなみに、音の抜き差しを8小節とか16小節の単位で綺麗にすればMIXは上手く聞こえます。8小節目や16小節目にエフェクトをかけるとフィル感が出てカッコよく聞こえます。中途半端なところで音が入ったり、消えたりしたら気持ち悪く感じてしまうもんね。
ハイ!
という訳でこの2つだけ覚えておけば十分楽しめます。
ディレイは1/2
エコーは3/4
今日はこれだけ覚えて帰ってください。
ディレイやエコーなどはセッティングをしなければいけないので面倒だなーと思っていた方や、よくわからないと思って使っていなかった方はこの数字を参考に使ってみてください。本当に便利ですので!
フィルターは触ればすぐにわかるので説明は不要ですね。
TRANSとかROLLも楽しくてアクセントになるエフェクトなので同じように試して見ると楽しいですぜ!
とりあえず触って音を出してみて感覚を掴むと色々なエフェクトが使えるようになってプレイの幅が広がります。
という訳で今回はDJMのエフェクトについて書いてみました。
音楽の話なのに文章だけで説明するのって難しい。。
写真はDJM900NXS2のものですが基本的な使い方はDJMシリーズどれも同じです。
自分の表現したいMIXにあったエフェクトを探して使い倒そう!
とはいえ、エフェクト機能は無ければ無いでMIXに集中できるメリットもありますし、エフェクトかけずに曲のオリジナリティーを大切にしたいって考え方もあるし、いずれにせよ自分の好きなように音楽を楽しめばいいと思うよー。
って訳で今日もテクノを楽しも〜♪