DJWarpの音楽の旅

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SONY MDR-MV1 レビュー

400年ぶりに更新!

ソニーから新しく発売されたMDR-MV1が発売されたので買ってみました!
ソニー初めての開放型モニターヘッドホンという事で注目度も高いヘッドホンですね。
私はテクノを作ったり聴いたりするのでテクノ作る人目線のお話も入れつつ聴いてみます。

SONY MDR-MV1レビュー


モニターヘッドホンのスタンダート機MDR-CD900STは簡素な業務用な箱でしたがMDR-MV1の箱は普通の化粧箱に入っています。
早速開封
ヘッドホン本体とケーブルに加えミニジャック変換用のプラグが付いてきます。地味に助かりますね。開放型とあって穴が空いてスカスカなデザイン。ヘッドホンはとても軽く、イヤーパッドもベロアっぽい素材でフワフワで着け心地良さそうです。
ケーブルも着脱式なのでリケーブルも楽しめそうですね。
ヘッドホンに刺す側の3.5mmジャックの下にクルクル回る所があって、ヘッドホンにケーブルを刺した後にクルクル回すと固定されて抜けなくなります。
装着感は軽くて快適!軽すぎて不安になるほど軽いです。
側圧は強くなく長時間聴いても疲れなさそう。

早速音を聴いてみるぜ!
おっ!なかなか音が広くてコレは良さそうだぞ!
低音が少し強めに感じられる。ファーストインプレッションはなかなか良いぞ!
高域はまずまずしっかりなっていてボーカルとかの中域はそれなりに前に出て音場の広がりも感じられる。
低音の押し出し感がソニーぽい。ローエンドまでしっかり聴こえるけどミッドからローの辺りが少し強め。900STで苦手とする低音の量感の把握はコチラならしっかりできそう。MDR-M1STの時に感じた中域のクセみたいな部分も感じられずよくできてる。
ローの出方に少し癖があるけど悪くない。
ローがしっかり出ている分ボーカルとかが少し後ろに聴こえるのでこの辺は慣れていくしかないのかな。

テクノを聴いてみる!
高音も刺さらなくて適度で音の広さやスピード感もあって気持ちいい!低音がめちゃくちゃ聴こえる!音量をまぁまぁ突っ込んでも破綻せず無理してる感じもなくナチュラルにローエンドまで鳴らしててコイツは気持ちイイぜ!!低音少し鳴りすぎじゃね?ってくらい聴こえます。しかもまだまだ余裕あるぜっ!って感じでドライバーが揺れてるような印象で安心感もある!
音の良いクラブで聴いてる様な低音の気持ちよさ!コイツは良いぜ!期待以上だな!
ハイハットも耳に刺さらないので気持ちイイけど低音がブリブリ鳴る曲だと曲全体の定位が少しだけ滲む様な気がしますが、これはトレードオフなのかもしれない。
Ableton Liveでテクノを流してFabFilterのPro-Q3で低音がどこまで聴こえるか試してみたら26Hz辺りまでしっかり聴こえたのでローエンドの調整も問題無し!

 

他のヘッドホンと比べてみる!
MDR-CD900STと比べると情報量が倍くらい違うので音楽作ったり確認するのは圧倒的にこちらのMDR-MV1がオススメ!
逆に言うと900STは低音などの余計な情報量がカットされているのでボーカルとか声の帯域だけを確認したり聴くのは900STの方が良さそう。
ボーカルの欲しい情報が目立って聴こえるので迷わないというメリットがありそうです。ボーカルは900STの方が少し艶を感じました。

MDR-M1STの以前のレビューはこちら。

モニターヘッドホンレビュー - DJWarpの音楽の旅

テクノ作るのには少しクセがありそうな印象でした。
MV1の方が圧倒的に低音の情報量が多いのでテクノとか作る人はMV1の方が良いですね。

 

同じく開放型のFocalのclear MG Proと比べると方向性は似ている気がしました。Focalの方が優雅な低音で音の広さがあるのですが、10万円ほどの価格差を考えるとMV1はコスパも良くてモニターヘッドホンのハードルを一つ引き上げた感じがします。

 

密閉型のUltrasoneのSignetur Masterと聴き比べるとSigneture Masterの方が高域の情報量が多くて音場が広く優位性がありますが、低音の量感はこちらのMV1の方がわかりやすい。
値段も違うので比べるのはアレですが、煌びやかさだとSigneture Masterの方が良く聴こえますが、ローエンドの見えやすさはMV1の方が良いです。


私のお気に入りのAdam Audio SP-5よりも音が広くて低音が出てますが、中域はSP-5よりも滲んで聴こえるので悩ましい。

 

軽くて音がいい部門で私が一番お気に入りのSONY MDR-1AM2と比べてみると、あ!似てるな!広さと低音は圧倒的にMV1の方がありますがMDR-1AM2もボーカルの艶とか表現力は結構高くて低音がシャープで負けてない。MV-1も軽いので軽さ部門で使っているMRD-1AM2はお役御免かと思いましたがMDR-1AM2の方がオーディオ的な艶があって手放せない・・。良いヘッドホンだ。。

 

結論

結局それぞれのヘッドホンの得意分野があって棲み分けられちゃうので絞っていくのは難しいですが、MDR-MV1は開放型の一つの正解だと思います。
これ以上の価格のヘッドホンはコスパ曲線がとても悪くなっていくのでMV-1は開放型モニターヘッドホンの大きな基準点として君臨するのではないでしょうか。
最近のポップスも低音が多い曲が多いので時代のニーズに合ったヘッドホンだと思います。