DJWarpの音楽の旅

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モニタースピーカー レビューいろいろ

5000年ぶりに更新!

ここ1−2年ほどかけていくつかのモニタースピーカーを購入して比べてみましたので、紹介しようと思います。(ダンスミュージック系DTMerさん向け)

私はテクノを聴いたり作ったりしているので、モニタースピーカーはローエンドがちゃんと聞こえるのかどうか?が重要なポイントです。

トラック制作においてローエンドのバランスを見誤ると、クラブで曲を鳴らした時に低音が少なすぎたり、低音が多すぎてバランスが悪かったり、と残念な結果になってしまいます。ダンスミュージックにおいて低音はとても重要なものですがヘッドホンだけでは確認が難しいこともあります。

私は普段はヘッドホンで作業を行っていますが、空気感やローの鳴り具合はやはりスピーカーを鳴らさないと判りません。

 

Focal多めですが6種類ほどモニタースピーカーを購入したのでレビューしてみます。

試したのは手が届きやすい以下のスピーカー

1.ADAM AUDIO T8V

2.TANNOY GOLD 5

3.Focal Shape 65

4.Focal Shape 50

5.Focal Shape Twin

6.Focal EVO 65

 

先に結果から。

上記のスピーカーを買ったり売ったりして、結局私が手元に残したのは

Focal Shape 65とサブにTANNOY GOLD 5です。

部屋の大きさや形状、スピーカーのセッティングできる環境が大きな影響を及ぼしていますので、全ての人に当てはまるものではないと思いますが、私の部屋6畳程のスペースではこの2つが一番適しているという結論に達しました。

それぞれのレビューを私の主観で書いていますので、低音重視の音楽を作っている方の参考になれば。

どのスピーカーも購入して初めて聴くときにメモを取りながら音を聞いたものをまとめたものです。

 

ADAM AUDIO T8V レビュー

8インチのウーハー搭載で低音がしっかり出そうだったので購入!

箱が結構デカい。

電源ケーブル1.5メートル少し短いですね。もっと長いといいのに。

早速セッティングして音を出してみます。

おお!リッチな低音

リボンツイーターなので高音が刺さるかと思ってたけど思ってたより柔らかい。

声の艶やかさは少し期待してたより少ない。

8インチだけあって余裕ある出音でしっかりローが出てるのに全然余裕あって頑張って出してる感じがなく自然な低い音がしっかり出てますね。

後ろの壁との距離でずいぶん変わりそう。

低音の量感がハッキリわかる。中域の元気が物足りなく感じました。

ローが出た方がいいかなーって思ったけど確実に近所迷惑なレベルの低音がちゃんと出るので、音の出し過ぎに要注意。

歌物をいくつか聴いてみる。

今まで何度も聞いたことある曲なのに、これまで気がつかなかった低音部の存在感が聞こえてビックリ。ヘッドホンでも何回も聞いていたけど耳というより身体で感じる低音域がわかってやっぱりスピーカーで音を出すって大切だなーって思った。

POPS聴いてみる。うわー808の音が違って聞こえる〜!すげー低音でてるなー!

さて、いよいよテクノを再生。

あーパーカッションの奥行きとかもよくわかる。うわーローがやべぇー!

これ絶対マンションの下の階の人に怒られるーってくらい出てるな。ちょっとブーミーにも聞こえるけど壁との距離で改善の余地がありそう。

8インチの威力すげー。

でもやはり音の細やかさとかは物足りない気がする。

ローがしっかり出てる分ハイの抜けが悪く聞こえる。

音を小さくしてもしっかりバランス保ったままローが出るので夜だから音量絞ろうって思ってもちゃんと低音が出ちゃってマンション住まいには辛いくらいの低音。

ローが出すぎてるのは壁が近いからなのも。

とりあえずリファレンス4でマイク繋げて測定してみてキャリブレーションしてもう一度音を聴いてみる。

計測結果を見ると、やっぱりかなりローがでてた45hzくらいに山がある感じになってたのでキャリブレーションでフラットに。

うん、これでバランスが取れた音になった!

前のスピーカーでも補正して使ったけどやはり8インチのスピーカーから出るだけあって低い音がしっかりでてる!キャリブレーション前の盛った感じから自然で存在感のある低音になってとてもいい感じに。

そもそも壁から離せばいいんだろうけど場所の問題もあって悩ましいところ。

部屋の狭さや壁との距離を考えると背面バスレフではなく前面バスレフのスピーカーの方が良かったのかもしれない。

元々はスピーカーで音を出すのは月に1回程度でほぼヘッドホンで音楽を聴いているので限られた使えるお金の中でスピーカーにはかけるのもなーって思って、ポイントも貯まったし買いやすい値段のこのスピーカーにしたけど、いざ鳴らしてみると、この低音域がこれだけ出るのが気持ち良すぎて結局スピーカーで音を聴くようになってしまった。

そうするとやっぱり物足りなくも感じてしまうのが難しい。キャリブレーションしたからまぁいいかなーって思って使えるけど、何も無しでこのバランスであれば僕の環境だと失敗と言える買い物になってしまう所だった可能性が高かったかな。やっぱりスピーカーって正しく設置しないと本領発揮できないのでスピーカーに文句言うよりも、自分の部屋のレイアウトから見直して行くのが良さそうです。

価格はおおよそ7万円弱くらい

 

TANNOY GOLD 5 レビュー

開封

5インチだけあって箱は小さめ。

電源ケーブルとミニスレテオケーブルが同梱されておるけど、ミニジャックで繋ぐ人はこのスピーカー買わない気がする。

姿は金色の縁取りに同軸のスピーカーがみえてスピーカー中心部も金色でなんだかいい音が出そうなワクワクするデザイン。デザインって大切よね。

早速セッティング。

同軸の定位の良さとやらを聴かせてもらおうか。

うわーーー!うん!こりゃあいい!

モニタースピーカーらしく中域から高域までが前に出て楽器の音がしっかり聞き分けられる。低音は流石に物足りなくてローエンドを聴くのは厳しいけど6畳の部屋ならこのサイズで文句なさそう。

歌物の鳴りっぷりが特に素晴らしくてリバーブのかかり具合とかがものすごくわかりやすい。たしかに定位が良いのか真ん中の音がビシッと前に出てくる感じがする。

低域は5インチなので諦めるしかないが低域が出ない訳ではなく締まってる感じ。

部屋を揺らす程の空気は動かず私にとってはとっても都合が良い。マンション暮らしなので夜に鳴らす時に低音がブンブン響くとやはり下の階に響いてないかと心配して集中できないが、このくらいなら低音の存在は認識できつつローエンドをプリプリ出さなくて済むのでこれくらいがちょど良い。夜中に低音聴きたい時はヘッドホンで聴くけど空気揺らした音を聴きたい時はスピーカーで聴きたいから、小さな音で鳴らしてもビシっと聴きたい音が前に出て聴こえるのは本当に丁度良いなぁ。

ローエンドを聴けるヘッドホンや別のスピーカーがあるなら割り切ってこのスピーカーは手頃で小さな音でもしっかりクッキリ聴こえるのでオススメだし、なんと言ってもデザインがカッコ良くてイイね!電源ランプが暖色系だったら尚更良かった。

今まで試して来たモニタースピーカーはキャリブレーションして音がキュッとなる感じだったけど(語彙力が無さすぎて辛い)、何もしなくてもキュッと音が前に出てくる鳴りっぷりでこりゃあすげーなぁ。

あまりに低音が出過ぎると困る人や、ボーカルとか中域とか高域の景色をしっかり見たい人にはオススメ。

ダンスミュージックをこれだけでバランス調整するのは少し低域に不安が残るのは確かです。ローエンドは出ません。

しかし私のような集合住宅で良い音で聴きたいけど近所迷惑は困る…って人にはピッタリなのではないでしょうか。

リファレンスにしてる808のキックもローエンドはうっすら感じられるけど身体には響きませんでした。

歌物を聴いても声の質感とかエフェクトのかかり具合とかもしっかりわかるのでとても気持ちよくてポップスとか聴いててもじっとして聴き入ってしまうような、特に歌がハッキリ聞こえるスピーカーです。

しかし歌がこれだけハッキリ聴こえる分低音の物足りなさも同時に気になるのも確かです。とはいえインチ数の大きなスピーカーは低音の鳴らし方が難しく小さな部屋ではうまく鳴らせなくて変な低音がワンワン聞こえてしまうので小さな部屋にはこの辺りで手打ちといったどこらでしょうか。とても良いので7インチのGOLD7を試したくなりますね。8インチのGOLD8は多分低音が出過ぎるので我が家ではパスですね。

色々なジャンルを聴きましたがアコースティックなボーカル物は最高に艶やかに聴こえてとても好き!

しばらく使ったけどやっぱり最高!

夜はこのスピーカーばかり使っています。

このスピーカーから流れてくるボーカルは艶があってリバーブのかかり具合がものすごくわかりやすいので初めてボーカルのリバーブ事情に耳を傾けるようになりました。曲によっては複雑にリバーブをコントロールしてるいるのが物凄くわかりやすいのでうわー!こんな処理してたのかー!!ってわかりやすくてビックリしました。昔漠然と音楽を聴いていたらだんだん楽器の音が分かれて聞こえ出した…くらいの衝撃のでした。ちょっと言い過ぎか。

しかし、このスピーカーだけで製作をするのは厳しい!と言い切れるほど低音は出ないのでバランスを取る環境(別のスピーカーやヘッドホン)が必要です。

とはいえ、この低音が出なさは諦めがつくと言い切れるくらいボーカルがビシッーーーー!!!!っと浮き出て聞こえるので私はとても好きな音です。

Sound ID Reference でキャリブレーションすると若干の低音が出てきますがローエンドは鳴らせません。808のキックとか最近の海外のポップスでも低音がブリブリ入っている曲は低音が見えないので低音好きな人は物足りないかもしれません。

私はサブ用に夜中に鳴らしても今回近所迷惑にならないような低音が鳴らないスピーカーを探していたのでまさにドンピシャでした。

このスピーカーを使っているとアーティストの息づかいやリバーブのかかり具合の変化などが物凄くわかりやすくて、知っていた曲なのに初めて気がついた!という発見もありました。元々夜に使うつもりで購入しましたが今ではボーカル物は日中でもこのスピーカーで聴いています。

集合住宅での音楽再生など低音が響き過ぎると困るけど良い音で音楽を聴きたい方にはオススメ。このスピーカーがこの値段で買えるなんてなんて素晴らしい世の中になったのか!

私はヘッドホンやスピーカーを色々試したいので色々入れ替えもしてきましたがこのスピーカーは手放したくないスピーカーです。特にボーカル物はボーカルをハサミで切り取って前に押し出したようにクッキリと聴こえる。コレが同軸の定位ってやつなのか!?詳しい仕組みはよくわかりませんがとにかくセンターに位置すべきボーカルの浮き出し具合がシビアに大きな差となって聴こえるので歌モノを聴くのがとにかく楽しい!

一方で音数が多い音楽はガチャガチャして聴こえるのでギターの音が多い音楽は余裕がなくてうまく分離して聴こえない事もあります。

価格はペアで6万円くらい。円安のせいか昔より値上がりしてますね。

 

Focal Shape 65 レビュー

箱がデカくて期待が高まるぜ!

早速セッティング!

あー、こりゃいいー!

出音が全然ちがう。

変に押し出されてなく聞こえる低音。

事前情報によると優しい音とか高域はまろやかなサウンドってレビューもあったので高域に不安がありましたが耳に刺さらずしっかり明瞭!

長時間聞いていても疲れないような音なので優しいとか書かれてるのかと、よくわかった。

ポップスはちゃんと楽器の位置がわかるし曲が良く聞こえるような錯覚すら感じる。ボーカルの質感もリアルでとてもいいなぁー!

低音もしっかり聴こえるけどT8Vと比べると量は少なく感じるけど、低音の質が明らかにこちらの方が良いな。

ローエンドの量もちゃんとわかるしバランスがいい。

後ろのツマミで色々いじれるけどボリュームツマミはついていない。

Adam AudioのT8Vは背面バスレフだったので壁との距離を上手くコントロールしないと低音の聞こえ方がまるで変わるシビアな物だったけど、こちらは背面バスレフではないので後ろの壁との距離はそこまでシビアではないっぽい。とはいえ、色々試しましたが部屋の事情により左右のスピーカーのスペースが均等に取れないので左右差が低音で出てしまう傾向は変わらず。

Sound ID Refarence で計測してみた結果がこちら。

部屋のせいか低音に谷があるけど、ローエンドの部分はしっかり出ています。

高音はなだらかで丸いので元気よく聞こえるタイプではなくもう一歩前に出てくれたらなぁと思うこともあります。

困るのは勝手にスタンバイモードに入る機能。しばらく使わないとスタンバイモードになって音の入力があると再びオンになるんだけどタイムラグがあるから立ち上がりの部分が聞こえず少しストレスかも。

価格は15万円くらいですが頻繁にセールになります。13万円くらいが買いの価格です。

 

Focal Shape 50 レビュー

今度はShape50をチェック!

Shape65 と比べると一回り小さくて幅も結構ちがう。

裏側のセッティングできる項目など基本的な作りは同じでサイズがちがうだけ。

Shape50とShape65を並べたところ。左がShape50。

では早速音を出してみよう。

うん、やはり(当たり前だけど)Focalらしい優しくて聴きやすい音!

低音の出方が65よりも劣るはずなので心配したが思っていたよりもしっかり鳴っている印象。多少ぼんやりしている低音だけどFocal Shape シリーズ共通の感じだなぁ。

ボーカルはやや沈んでグイグイ前に出てくる様なパンチ力はないがスイートスポットで聴くとしっかり奥行きも感じられてモニタースピーカーとしてもちゃんと聴こえる音(当たり前)がする。

808系のベースが鳴る音源を再生してみると流石にローエンドの音は出せてない。

とはいえ低音が出ていない訳ではなくてちゃんと存在感は感じられるし、普通の音楽なら問題ないくらいの低音は当然出るもののクラブトラックなど、低音の量感にシビアな曲はヘッドホンで確認が必要になりそう。

スイートスポットはShape65 よりもシビアでセオリー通りにツイーター辺りに耳の高さを持っていくとバシッと定位感のある音が聞こえて気持ちがいい〜!

私の部屋は賃貸マンションの一室なのであまり大きな低音が出ると近所迷惑になりそうで困る事もあり普通の音楽を聴くにはローエンドが出過ぎないこの5インチサイズの音でもアリなのかなぁとも思ってこちらの方も試してみました。

Shape65 と比べるとややこぢんまりとはいているもののShape65 よりも定位感が良い気がしました。

ウーハーの口径が違うので低音の出方に差がありますが、普通の曲を聴くには低音が足りない事はあまり気にならないレベルです。普通の曲を聴くなら。

 

テクノを聴いてみると、やはりローエンドの物足りなさが浮き出できます。

スピーカーとの距離や置き方でもう少し出るのかもしれませんが私の環境ではスピーカーとあまり距離を取れない事もあり中々難しいものがありました。

それでは計測をしてみます。

Sound ID Reference で計測してみると90Hzくらいが凹んでいますが、コレは私の部屋の特性のせいかもしれません。その後150Hz辺りにピークがあって中音域から高音域にかけては1.5kHzから7kHzまで少し凹んでいますね。

音が優しくまろやかに聴こえるのはそのせいでしょうね。

Sound ID Reference でキャリブレーションして聴くとボーカルが浮き出て聴こえてきました。低音はソフトで持ち上げても聴こえてこないのでやはりローエンドは鳴りません。

補正後の音はアコースティックが映える様な一皮剥けたモニタースピーカーらしい音で少し艶があってとてもいい感じです。アコースティックな楽曲は特にそれぞれ解像度がありつつ突き刺さらず優しくクッキリ音像が見えて艶やかでした。Sound ID Reference は絶対にあった方が良いです。

ローエンドが出ないと書きましたが、隣の部屋からブルブル聞こえるような低音はしっかり出ます。内臓を揺らす様なローエンドが聴こえないだけなのでダンスミュージックでなければ気にもならないかもしれません。ヘッドホンで低音の確認ができればこのスピーカーで全然問題ないかと思いました。

5インチサイズのスピーカーだとTannoy のGold5と比べるとこちらのShape 50の方が低音が出ます。Tannoy Gold5 は低音は全然出ませんがShape50よりも音がクッキリ前に出てボーカルの映え度が倍くらい違います。低音をより出したいならShape 50がオススメですが、歌い手さんなら声の実感がよりわかるGold5 がおススです。MixするならShape50です。Good5だけでミックスするのは危険です。

改めてShape65 と比べるとやはり低音に大きな差があるのと音の鳴り方の余裕感が圧倒的にShape65 の方があるので低音をしっかり聴きたい、低音が鳴っても大丈夫なのであればShape65 がオススメです。

ローエンドはしっかりなります。低音はまるで全く別のスピーカーと言って良いくらいの差があるので低音重視の音楽ならShape65 の選択が間違いありません。

価格は10万円前後ですがセールやポイントバックを考慮すると8万円台になることがあります。

 

Focal Shape Twin レビュー

Focal shape65を買った後に聴き比べをしたくて探していたら状態のいい中古のFocal Shape Twinを手に入れる事ができたので購入して聴いてみた!

やっぱりデカい!

左がShape65で右がShape Twin

Shape65 に比べサイズも大きく上下にスピーカーがあって真ん中にツイーターがあるので、果たして定位はどうなのかー?と思ったが全然問題ない!楽器の奥行きや位置もしっかりでてる。

なんといっても低音の量がすごい!

ドラムレスのストリングスと歌のみの曲なんかでもビリビリ空気が揺れて感動を覚えるくらいの迫力がせまる。

そして高音はShapeシリーズだけあって同じ丸く優しい音の傾向。ここは補正ソフトで、なんとでもなるだろうと思う。

Shape65 はニアフィールドというかスピーカーから近くても美味しく聴こえるが、こちらはサイズが大きくなった分、スイートスポットまで距離が必要となる。距離が近いとちょっと嘘くさい音になるなぁ。

アコースティックな曲は空気感も非常に良く出てとても引きこまれる〜。

しかし、テクノを鳴らすとめちゃくちゃ低音の量がでるからものすごく振動を生み出します。これは間違いなく近所迷惑になるレベル!!

音を小さくしても低音がしっかり表現できちゃうもんだから量は減るけど振動はなくなるわけじゃないから震度対策して環境が整ってるいないと私のようなマンションの一室ではちと厳しい音だ。

計測してみたらこんな感じに。低音の左右の差は設置位置の問題ですな。

やっぱりサイズのデカいスピーカーから流れる音にはパワーがあふれている事を実感してできるとても良い音がする。きっと低音は膨らんでいるとおもうけどShape twinの実力を発揮できる環境を持てないのが悔やまれる。

モニタースピーカーというか、どんなに音楽を聴いても楽しくなるスピーカーだなぁ。

もう少し高音がクリアでキュっと締まってるといいんだけど、長時間聴くならコレくらいが良いのかもしれない。

ローエンドの確認もしっかりできるし、違和感のないバランスの低音なのでダンスミュージックでもしっかりモニター出来そう。でも少しブーミーかな。包まれるような低音ではない気がする。しかし我が家の環境ではチカラを発揮できないなぁ。

でもすごく気持ちいい音です。

結局Shape Twinは低音が出過ぎて私の部屋には明らかなオーバースペックだったので私はShape65 にしました。

価格は24万円くらい!?。円安で値上げされてますね。17万円くらいなら買いです。

 

Focal EVO 65 レビュー

Focal が2021年にリリースした新しいモニタースピーカーEvo 65!

詳しい仕様は勝手に調べてもらうとして、買って試してみました。

Shape65 と同口径なはずなのにEVoのウーハーの方が大きく見えるなぁ。

左がEvo65で右がShape65

横幅は思ってたより大きくてFocal Shape65 よりも幅は広いです。

高さはShape65よりも低い形ですね。前面バスレフです。

コーンが青っぽい和紙のような模様の素材でカッコいい!Shape65 は木目ですがこちらは樹脂製のようです。早速音を聴いてみます。

おっ!さすが口径がある程度ある程度大きなだけあって豊かな低音がでています。

Shape65 との価格差を考えるとこれは凄い低音だ。

低音がかなりでる!部屋がかなりブルブルするくらいの低音がしっかりでます。たぶん50Hzとかしっかり出てるんじゃないかな。

むしろShape65 より低音の量感はあるな。

ボーカルなどはやや優しめで少しだけ引っ込んだ場所に聴こえる。も少し高域がクリアだと文句なしって感じでやはり低音の量がすごいなぁ。マンションとかだと下の階に響くレベルの低音がでます!ただしスピーカーからの距離がないと低音は聴こえないのでスピーカーから距離を置ける環境の人にはオススメですね。低音が好きで、音を出せる環境の人はShape50よりこちらを選択してするのが良いと思います。以前にAdamのT8Vを持っていましたがそれに比べてもバランスの良い低音に聴こえます。Shape65 との価格差を考えると明らかな差があるのかと思ったけどこれはなかなか素晴らしいスピーカーだ。低音のバランスではShape65 の方が自然だけど、これはこれでとても良い!

ボーカルものはしっかり聴こえるけどあと一歩前に出てきて欲しい、よく言えば優しい音。Shape65 と比べると一歩後ろに聴こえて狭い感じがする。試しにオーディオインターフェイスを変えてみたらあからさまに音が変わったのでオーディオインターフェイスが良ければもっといい音になる気もした。

テクノを聴いてみよう。

ハイハットは少し丸く聴こえるなー。スピード感は少し遅いかも。

低音はすげーでる!リッチさではShape Twinにかなわないものの量だと負けないくらい出てるー!いやこれは出過ぎ!

高音域はおとなしめで長時間の作業にも聴き疲れないような音ですが高音域をよく聞こうと不用意に音を上げるとボンボン低音まで大きくなるのでマンション住まいの私は流石にこの低音出すのはしんどいなぁ。と思いました。音が出せる環境の方はぜひ。

後ろのツマミで低音少し減らせるのである程度は調整できますがツマミ調整の音は私はあまりしっくりきませんでした。

気になるのは高音域に沈みがちありそうな部分があるところ。わからないから計測してしてみよう

測定結果はこんな感じ。

低音がモリモリでてますね。部屋のせいかもしれんけど。

設置環境や部屋の特性も影響する部分があるので、あくまでも私の部屋での鳴りっぷりって事で要注意。

値段を考えたらこれは素晴らしいスピーカーだなぁー。音量の制約がなければShape50よりも低音が聴こえるこちらの方がローエンドの処理などはしやすそうですが、ブーミーになる傾向もあるので設置やツマミでの調整ができるとなおヨシっ!って感じでしょうか。

Shape65 と比べると負けないほど低音がモリモリ出ますがShape65 は水辺の波紋のようにゆっくり広がって減衰していく低音が聴こえてEVO65はパンチ力はあるが余韻はぼんやりしているようなイメージでした。

価格が倍ほど違うのに差は倍もなく値段より1.5倍くらい良い音がします。

私はShape65の音の方が良く聞こえたので手放しましたが、コスパに優れたモデルだと思いました。

価格はペアで7万円前後ですが6万前半になることがあります。

 

という訳で、現在私はShape 65とTannoy Gold5を使用しています。

オーディオ用のスピーカーも何種類か試しましたが、ここで大きな結論に至りました。

 

結論

スピーカーにゴチャゴチャ言うとる暇があったら曲を作れ!(自戒)

全部自腹で買ったり売ったりしながら色々なスピーカーで聴いてきましたが、比べたりセッティング変えたりお金かけたりしてる暇があったら曲作っとけばよかったわ〜ってのが正直な感想です。

試聴なり直感なりレビューなりで一つ選んだらもうそれで充分なのよきっと。上みたらキリがない世界だし。

DTMerなら曲作ってナンボなので皆さん頑張ってください。(俺が頑張れ!)

 

という事で、部屋にあったスピーカーを選びましょう!