DJWarpの音楽の旅

テクノ中心にDJ,DTM,プラグインなど音楽のアウトプット

モニターヘッドホンレビュー

ここ最近でヘッドホンを色々買ってみたのでレビューなど書いてみたいと思います。

以前書いたように私はモニターヘッドホンとしてFocalのListen Proを使っていますが、私の頭がデカすぎて長時間装着すると頭のてっぺんが痛くなってしまうので他のモニターヘッドホンを色々買って試してみました。

テクノなどダンスミュージック系の人でモニターヘッドホンを考えている方への参考にでもなればと思います。

オススメのモニターヘッドホン2020版が見つかるかも!

 

モニターヘッドホン編 

SONY MDR-M1ST レビュー

言わずと知れた名機MDR-CD900STの後継機として開発されたソニーのモニターヘッドホン。

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長期に渡って人気を維持しているヘッドホンに取って代わる新世代のモニターヘッドホンなのか?期待で胸が膨らみます。今回はわかりやすいようにMDR-CD900STと聴き比べてみたいと思います。

 

イヤーカップが縦に広がっていたのが横に開くようになりました。

無造作に置いた時にびろーんって広がってイヤーカップ同士が当たってしまっていたのが改善されました。(左がMDR-CD900STで右がMDR-M1ST)

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側圧は強くなく長時間経っても負担は少なさそう。とても軽いので長時間つけても負担少なさそうです。

早速聞いてみた。

音が近くで鳴っているような感じは900STと似ている。

ボーカルものを聴くと声の質感が良くわかってバランスが取りやすそう。

ミッドからハイにかけてはしっかりスピーディーに聞こえるし、今回聴いたテクノの曲では今まで気がつかなかったクラップのタイミングのわずかなズレに気がつくことができた程シビアで良かったです。

事前に見たレビューでは900STの弱点である低音の再生能力が上がっているとあったので期待していたが、テクノを聴くとローはもちろん出ているものの解像度が高いとはいえずクラブミュージックで気持ちがいいはずの40Hz周辺の音像が少しぼやけて聞こえました。ローエンドの量感はまだ900STの方がしっかり聞こえてるように感じる。

きっと低音の動きがクラブミュージックにはあまり向かないような。

こんな筈はない!と思って2−3週間ほどエージングしてみましたがローエンドの出方は変わらず。

ボーカルものをやる方にはいいのではないでしょうか?

クラブミュージック界ではMDR-CD900STの音はローが不十分で敬遠されることも多いですが、音の聞こえ方は私は結構好きです。そのMDR-CD900STの後継でローがしっかり出ると期待をしすぎた為思ってた音の方向性とは違って残念でした。まぁ私の事前の情報不足が原因でがっかりしたってだけで、ヘッドホン自体はとても素晴らしいと思います。

 

クラブミュージックを作りたい人がこの金額をかけてこのヘッドホンを買うならもっといいものがあるに違いない。

というわけで、別のヘッドホンを買ってみました。

 

PHONON 4400 レビュー

PHONON の携帯に便利な軽量小型のヘッドホンです。

その昔eイヤホンで試聴したことがあって(多分これかSMB-02か)印象がものすごく良かったので買ってみました。

 

早速開封

小さな箱に入っていて軽いなー。箱を開けるとプチプチに包まれた本体とソフトポーチが入っていました。

イヤーカップが横に開くのでぺったんこに置くこともできますね。

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標準ジャックをクルクル回すとミニジャックが出てきますのでイヤホンジャックがついているスマホなどでも聴けます。

小さく折りたためます。軽くて小さくなるのでカバンに放り込むのにもいいですね。

イヤーパッドはやや硬めでサイズは小さめ。私はモチモチしたふわふわなタイプが好きですがやや硬めな感じです。

ゼンハイザーのHD25シリーズくらいの小ささかな。耳をすっぽり覆いかぶせる形ではありません。

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頭に装着してみると側圧は強くなく周りの音も聞こえてきます。耳を塞いで周りの音をシャットアウトするタイプではないので外で使うにもいいかも。外の音が全く聞こえないと危ないこともありますからね。

でも逆に音漏れもしやすいかもしれません。電車などでの使用時には要注意。

ケーブルを解くと思っていたより短い!1.8mとあるけど、箱に入っている時にクルクル巻いてあるのでクルクルの形が残って短く感じます。ケーブルの素材が硬くてフニャっとならないタイプなのでクルクルが残ってまっすぐ伸びないなー。使っているうちに馴染むのだろうか?(1ヶ月ほど経ちましたが硬いままでした。)

ケーブルは直出しなので脱着はできません。

早速音を聞いてみる。

わぁー!このサイズ感とは思えない余裕のある出音!

低音が骨太で量感がすごい。盛ってるとまでは言わないが存在感がしっかり!

ボーカルは900STなんかと比べると一歩下がって聞こえて聞こえてしまうがその分ベースの表情とかがしっかり出る感じ。ハイも耳に刺さらず音量を大きくしても気持ちよく聞こえる音で音楽を長時間聴いてても疲れなさそう!

テクノを聴いてみると・・超絶気持ちいい!!!

音がめっちゃいいクラブで聴いている時みたいな感動があるなー!

しかも側圧もソフトでストレスがないから本当にきもちがいい!

低音がめっちゃモリモリ出るのでこのヘッドホンだけをモニターとして使うにはちょっと不安が残るけど、出来上がって確認で聴くとテンション上がりそうな、気持ちのいい低音がなりつつ高温のバランスも良く聴き疲れしない本当に気持ちがいい音!

低音の確認用にはとてもいいかも。

しばらくはこのヘッドホンがレギュラーになりそうです。

久しぶりに人にオススメしたくなるヘッドホンでした。

これでケーブルの脱着ができてケーブルの素材がもっと柔らかかったら文句なしなのですが仕方ありません。

上位機種のSMB-02も気になってきました。いつか機会があれば聴いてみたい。

 

Pioneer HRM-7 レビュー

eイヤホンのレビューでモニターヘッドホンのオススメ商品として紹介されていたので買ってみました。

まずは箱がデカイ!厚みもあって箱が大きめです。一応箱を取っておく派なので収納スペースで場所をとります。

 

ヘッドホンも大きいなぁー!

先日買ったPHONONの小型のものと比べてイヤーカップが倍くらいはありそうな大きさです。耳を完全に覆うオーバーイヤー型のヘッドホンです。

イヤーパッドはベロア素材なので気持ちよくて長時間の装着でも負担にならなさそう。

交換用のイヤーパッドが付属しているのは助かります。

コードはストレートのケーブル(3m)とカールコード(1.2m)が付属。3mのコードはとても長いので動き回って作業する人には便利かもしれませんが、私は踏んだり椅子に挟んだりしてしまうのでカールコードを使うことにしました。選べるっていいよね。

両方のコード共タッチノイズや絡まりを防ぐための溝が入った仕様なので見た目や触った感じはちょっと微妙に感じました。

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早速頭にかぶるとフリーアジャスターなので、ヘッドバンドを自分で調整する必要もなくピッタリなサイズに収まります。

側圧は強くなくてソフトなつけ心地。イヤーカップがデカイので耳の下にわずかな隙間ができて外音が聞こえて密閉度は少なく感じますが、耳や頭の形にもよるのかもしれません。

頭のデカイ私でもピッタリ。Focalのヘッドホンはサイズが小さめなので長時間つけると脳天が痛くなるのですがこちらは大丈夫そう。

では早速音を聴いてみよう。

あぁ!これはとてもクリアで抜けが良くて繊細な高音の雰囲気や空気感が出ている音でスピード感のある音で音が良く聞こえます。ハットの音の細かな動きとかギターの指の動きが伝わってきそうなハイファイ感のある音です。

でも低音は弱くてベースの存在感やローエンドの量感やバランスは聞き取りにくいかもしれない。普通のポップスや歌モノには全然問題なくむしろ歌が映えて聞こえるので細かなニュアンスの違いなどは聞き取りやすい気がします。

これでもっと低音がしっかり聞き取れたら最高なのになぁ・・とこうやってまた別のヘッドホンを試したくなる闇のサイクルに陥ってしまうのか。

高音はMDR-CD900STよりも解像度が高くて空気感のようなものも感じ取る事ができますが、低音は900STの方がしっかり聞き取れます。

低音のバランス重視のダンスミュージックでは少し厳しいかもしれませんが、リスニング用と割り切ればジャズボーカルとかが最高に良く聞こて良いヘッドンだなぁー。

〇〇カメラのスピーカーの試聴室で聞くような思わず振り向いてしまうようなクリアで澄んだ音が耳に飛び込んでくるのでお気に入りの曲を漁ってしまいたくなるヘッドホンでした。

 

beyerdynamic DT990Pro レビュー

開放型のヘッドホンを使ってみたくて買ってみました。

何と言ってもデザインがかっこいい!ホコリが溜まりやすそうではありますが、大きなイヤーカップに堅牢そうなデザインがマッチしてかっこいい。

そしてイヤーパッドはふわふわの素材でいかにも気持ち良さそうな手触りです。

よく見ると内側にはMade in GERMANYの文字が。ドイツで作られているんですね。

インピーダンスが250Ωのため普通の出力のプレーヤーだと物足りないようです。各所のレビューではヘッドホンアンプの使用が推奨されていました。

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色々なレビューにはドンシャリ型の音という事が書かれていましたので、私の聞く音楽にはピッタリで期待が高まります。

早速装着して見ると側圧は弱すぎずなおかつしっかりとホールド感があります。

ヘッドホンを装着しても外の音が聞こえます。なるほど、イヤーパッドの中心あたりの部分が外側の室外機のデザインみたいな部分まで塞がれておらず外の音も聞こえてきます。開放型ってこうゆう事なの?

イヤーパッドのふわふわ部分は装着してみると意外に耳の周りが鈍感なのかふわふわかどうかはさっぱりわからず。でも不快感もなくつけ心地は上々です。

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聴いてみた!

ボーカルやハットの音抜けも良くかといって痛くもなくこれはなかなかバランスがいいぞ。それぞれの楽器の音の分離も良くていかにもオーディオスピーカーから聴いているようなフラットではないが聴いていて気持ちよくなるような元気な音!

低音は事前のレビューを見て思っていたほど盛られている訳ではなくしっかり存在感を見せつつ素直に鳴らしている感じ。ナチュラルでとてもいい。

テクノを聴いてみよう。

なかなかいい!低音もしっかりなりつつ高音域のハイハットが脳天に響いて気持ちがいい。

盛られた不自然な低音感ではなく自然でありながらしっかりと聞き取れます。

Fabfilterでどの辺までしっかり聞こえるかを試したところ30Hz台でもしっかり音量も聞き取れてキックやベースの美味しい部分の 音も聞き取れました。

これで十分な気もしましたがあえて書くとすればミッドの部分が少し奥まって聞こえるてハイの上の方がよく出るのでボリュームを上げたくなって耳が痛くなるのが難点。多分普通にリスニング用として聞くには素晴らしいヘッドホンですが900STやFocal ListenProと比べてもハイが出すぎているのでパッと聴いた感じの音抜けの良さがありますがバランスをとるのには慣れるまでは注意が必要かもしれません。 

ケーブルの脱着ができれば尚良しですが、この値段でこれだけのクオリティーならコスパは最高!

 

One Odio Studio DJ Headphone レビュー

Amazonでモニターヘッドホンを検索すると上位に出てくるヘッドホンなので気になって買ってみました。

以前にAmazonでOne Audioという中華メーカーのヘッドホンを買ったことがあって同じブランドのものかと思ったらOne Odioと微妙に名前が違う。形はほとんど一緒なので作ってるところは同じなはずなのに何故なのか。ちょっと怪しい雰囲気もありますがレビュー数が半端ないので私も試して見ることにしました。

まず箱を開けるとケーブルが2本(ミニプラグと反対側が標準ジャックの赤いカールコードとミニプラグの黒いストレートケーブル)ケーブルは少し細めです。

このヘッドホンはL側のイヤーカップの下に標準ジャック、R側にはミニプラグの端子が接続できるようになっているという変り種です。

ヘッドバンドの部分は赤いステッチが入っていてデザインも素材も悪くありません。

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イヤーカップ周りはプラスチックで安っぽい感じは出てしまいますが特に気にするほどの悪い点も見当たりません。

イヤーパッドはフワフワでやや硬めのマシュマロのような触り心地で耳に優しそう。

イヤーカップが手前側に90度回転してコンパクトに折りたためるので小さくなります。

箱のサイズも小さくてちょっと驚きました。

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早速装着。耳をすっぽり覆いかぶせて側圧は強すぎずメガネも痛くなさそう。

でも思ってたより耳にはフワフワ感じない。装着感も問題なし。

R側のミニジャックにカールコードを差し込んで早速音を聴いてみます。

オッォ!この値段でこの音は悪くない。

音が偏らずに全体的にバランスよく音が出ているのでパッと聞くと悪くはない印象を受けます。この価格帯で普通にリスニング用として使うには十分な音に聞こえます。

細かいところを言うととボーカルが少し下がって聞こえたり音の抜けが悪くて少しベールを通して聞こえるので、ボーカルの細かいニュアンスの差を聴きとるのは厳しいかもしれません。定位も少しぼやけているのでこのヘッドホンだけをモニターヘッドホンとして使うのは危険な気もします。MDR-CD900STと比べると定位がバラけて楽器やボーカルの位置が遠く聞こえてしまいます。しかしこの値段でならまぁ十分値段の元は取れる音です。しょっちゅうタイムセールをやっているので2千円台になった時に買うなら元値は取れたと思えます。

テクノを聴いて見ると低音の鳴り方はとても気持ちがいい!少し盛ってる感じの低音が心地よく響いて低音はとてもいい感じに聞こえます。あまりに音量を突っ込むとドライバがビリビリなって音が破綻するので音量の上げすぎには注意。ハイの抜けが悪くハイハットが丸くなるので物足りなさもありますが長時間聴いても耳への負担は少なさそう。

ケーブルを黒のストレートケーブルに変えてみると、あれ?少し音が変わった!

ばらついていた音が少ししまってほんの少しだけ定位が良くなりボーカルが一歩近づいたようなクリアなおとになりました。ほんのわずかな差ですが何故かこちらの安そうなケーブルの方がいい音だなー、なんでだろう。

そこそこの音量を突っ込んでも音割れしないのとハイがまろやかなので耳に突き刺さらなくてきもちい。確かにコスパが高いヘッドホン。

自分のヘッドホン+このヘッドホンで差の部分を確認という使い方にオススメ。

DTMを始めた方がとりあえずコストを抑えて導入したいならコレ一択で!

 

AKG K245 レビュー

AKGのヘッドホンを試してみたくてサウンドハウスで安くなっていたので買ってみました。 

開封!!ヘッドホンの底にポーチも付いていました。ポーチがついていると結構嬉しいけど使う機会全然ないなー。

ヘッドホンに繋ぐケーブルはミニXLRという端子で普通のケーブルとは違います。付属のケーブルを早速セット。イヤーパッドの内側にL、Rの文字が書いてあるのがかっこいい!

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ヘッドバンドはセルフアジャスト機構とやらでかぶるだけで大きさがフィットする便利なもの。発明した人天才かよ。
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業務用としても使われることが多く堅牢な作りとのことです。開放型ヘッドホンです。

イヤーパッドは硬めのクッションでモチモチしています。

装着すると側圧は結構あってメガネがギュッとなってしまうくらいの圧力を感じます。耳をしっかり抑える感じなのでホールド感は強いです。

カールコードなので伸びるし使い勝手は良さそう。

早速音を聴いてみます。

音か近くてギュッと美味しいところが詰まった感じでボーカルが特に映えて音の分離もいい感じ。音抜けも良くて迫力があってわかりやすい。

開放型ながら耳の周りに音が集まって余裕のなさそうな空気感がほんの少し気になるが、全体的なバランスがよくてモニターヘッドホンとして使われている理由がよくわかります。

各音のエフェクトのかかり具合とかもフォーカスできるような精度の高い細やかな音までしっかり聞き取れます。

この値段でこのバランスはとてもいなー!!

テクノを聴いてみた。

低音はローエンドまで音がしっかり出ているのがわかるが決して量は多すぎず。よく言えばフラットで盛っていない、悪く言えば物足りない低音の量感。30Hz後半もしっかり聞こえます。

ローミッドからハイにかけて美味しいところが前に出てしっかり聞こえるので音のバランスやミックスの確認にはとても良さそう。ハイハットの鳴りはMDR−CD900STの方が煌びやかです。こちらはハットの騒々しさをしっかり出しつつ少し丸くて耳に痛くない気持ちのいい音で長時間の使用にも耐えられそう。

迫力のあるパンチの効いた音がなるので製作時にはテンションが上がって勢いに乗れそうなヘッドホンです。

開放型なので音はダダ漏れです。

 

 

モニターヘッドホンでないものもいくつか買いました。

 

リスニングヘッドホン編

Double Zero00

安かったので買ってしまいました。

元々2万円くらいだったのが契約切れ?なのか安値で投げ売りされています。

EDMアーティストのZEDDが監修したヘッドホンでオンキョーがプロダクトをしたらしいです(うろ覚え情報)。

早速箱を開けると割と丁寧に梱包されていてケースに折りたたまれた状態で入っています。コンパクトで軽めです。

ヘッドバンドの部分がサラサラとザラザラの間くらい(?)のしっとりとした触り心地のプラスチック素材でできています。これまでの経験からこの肌触りの素材は加水分解でベトベトになることが多いので数年後が心配ですが、まあ今の所は気持ちいので問題なし。

イヤーカップは90度回転するのでぺったんこにできます。

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あれ?よくみるとイヤーカップのヘッドホン端子が2つある。ケーブルはミニプラグのステレオなので片耳ケーブルのはず。もしかしてどちらでもいけるのか?説明書を読んでみると絵でどちらでもいいように書いてあるのでどちらでも大丈夫みたい。

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これはほんの少し便利かも!付属のケーブルが結構短くいので左右どちらか好きな方に繋げるのは地味に便利かもしれない。ヘッドホンを繋ぐ機器の場所によって選べるのはいいなー。DJする時にごくたまに左側にモニタースピーカーがあるクラブがあってその時には右に刺すとヘッドホンをズラしてモニターしやすい気がします。ってか長いコードにすればいいだけの話なんだけど。

イヤーパッドのフワフワ感はやや硬め。イヤーパッドの内側にLとRのデザインがあるのはかっこいいですね。

早速ケーブルを繋いでみます。ケーブルには小さく「Z」のマークがあります。ZEDDのマークのようですが控えめなのがいい感じですね。

側圧は結構強め。ヘッドバンド部分がバネみたいに結構強い力で内側に寄っているので片手でスッポリかぶれるような事はできません。両手でしっかり力を入れないと開かないです。かぶるとクッションのおかげかそんなに強い力は感じません。私の頭がでかい事が原因なのかも・・。

早速音を聴いてみます。

なかなか煌びやかな音で思ったほど低音が出なくて盛ってない感じ。

ボーカルとか中域がしっかり聞こえてむしろ低音は控えめで高音にかけてはやや伸びがあって耳が痛くなるような雑な高音でもなく少しソフトな感じにバランスが取られていて聴き疲れもしなさそうな優しいバランス。

EDMを鳴らすのに低音を期待した人にはハズレかもしれないが、DJする時のヘッドホンって低音がブンブン鳴りすぎるとモニターし辛いからDJの時にはちょうどいいかもしれない。でもこのヘッドホンだと低音の量感はわからないので注意が必要。長時間のDJを意図として低音と高音を少し抑えているのかな・・って勝手に推測。

でもこれが5000円以下なら満足できますね。

ZEDDが監修したという触れ込みなのでダンスミュージックに欠かせない低音がモリモリ出ることを期待した方には完全にハズレかも。普通の曲を普段使いとして聞くなら価格に見合った音だと思います。

モニターとして使うには低音の量感が見えなすぎるのでダンスミュージックには厳しいかもしれませんが、DJ用に使うなら側圧強いので、片耳のイヤーカップをズラしていても激しく動いてヘッドホンが落ちたりする事はなさそうで良いかも。


 

 

SENNHEISER HD 599SE

アマゾンで安くなっていたので買ってみました。

アマゾン限定モデルで箱は無地のダンボール色の簡素な箱にそのまま伝票が貼り付けられて届きました。

ミニプラグのケーブルが付属していたのでケーブルは脱着できそうですが最初はケーブルの抜き方がわからず困惑しました。くるっと回して抜くだけなのですが硬くて最初はなかなか抜けません。恐る恐る力を入れてようやくケーブルを抜くことができました。

箱を開けた時から標準ジャックのケーブルが付いています。ケーブル径は細め。

デザインはいかにもゼンハイザー!って感じのかっこいい形。早速装着。

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イヤーパッドはベロアの布地ですが硬めでフワフワ感はとても少なめ。耳をすっぽり覆い隠せますが開放型なので外の音もしっかり聞こえてあまり違和感なく過ごせそうです。側圧は強すぎずメガネかけていますが痛くもありません。布地なので夏は汗を吸いそうですね。

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音を聞いてみます。音場が広く迫力のあるミッドからハイの抜けの良さがあってパッと聞いた感じに迫力があります!お!いい感じやん!しかし低音の厚みが薄い。ベースラインのエッジは効いているものの低音の低い部分はあまり出てなさそう。

ボーカルや金物系の音はハッキリ聞こえて女性ボーカルものなどを聴くには歌声がクリアで細かいニュアンスやリバーブの深さの違いなどをクッキリ映し出して、知っている曲もより深く聴けそうでとても面白いです。曲によっては立体感も感じられて楽しい!

テクノを聴いてみるとハットやクラップのパンの位置もよくわかるしハイがしっかり聞き取れるので元気よく派手に聞こえますが長時間聴くのはしんどそうな印象。キックが入るとさっき思ったよりは低音がしっかりなっているもののローエンドの量が少なくて物足りない。

この低音をフラットで自然ととるか物足りないと感じるかはどんな音楽を聴くかで意見が分かれそうです。

FabFilter ProQ3で周波数を確認しながら聞きましたが30Hz台でストンと落ちて聞こえてしまいました。ダンスミュージックのモニターには向かないかな。

MDR-CD900STと比べると全体的に音が遠い感じて広さや余裕みたいなものを感じることができる反面、音がなっているステージから少し距離のあるような印象です。

 アマゾンのセールで安くなったりセールが終わると高くなったりと値動きが激しいようです。1.5万以下くらいになった時はお買い得で十分お値段の元が取れる一品です。

付属の短いケーブルでも試してみましたが音の違いはわかりませんでした。

 開放型で自然な鳴り方ですが音漏れは凄いです。

  

 

ついでに。

ヘッドホンが増えたので抜き差しが面倒になってヘッドホンアンプを買ってみました。

アマゾンで調べるとほぼ同じ形の4chのヘッドホンアンプが数種類あって価格も差があるのでMACKIEのHM-4とamnoonの物を買って比べてみました。

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形も機能も同じなので大した差はないだろうと思いきや、amnoonの方が明らかに低音が痩せてしまいました。

迷っている方はMACKIEのHM-4がおすすめです。

 

今回色々試してみて、モニターヘッドホンと言ってもそれぞれ個性が違って得手不得手があるのがわかりました。

自分の作る音楽において大事なポイントをしっかり聞き取ることができるかどうかが重要です。私の場合はテクノを作るので低音の量感を確認できるPHONON4400がお気に入りです(PHONON4400のケーブルが硬いのが残念ですが)とても良い音です。

 

そしてそもそもモニターヘッドホンなんかにこだわってる暇があったらサッサと音楽を作れ!って話だと気がつきました(自虐)。音の世界は上を見たらキリがありません。これまで良いものを求めてヘッドホンをたくさん乗り替えてきました。ヘッドホンの聴き比べは違いがあってとても楽しいのですが、聞こえる音が良くなることと、出来上がる曲が良くなるのとは全然違う話です。

2019年はヘッドホンやプラグインばかり増えて曲が増えない病になってしまったので、2020年はテクノ作りまくるぞーい!

 

そしてなんだかんだ言ってFocal Listen Proが丁度いい感じなんだなーと一周回って気がつきました。

以前のFocal Listen Proのレビューはこちら。

www.dj-warp.com

 

2019年はヘッドホンばっかり集めていた1年になってしまいましたがDJもそれなりにしておりました。

ヘッドホンをいくつも持っていますがDJの時に使っているのはコチラ。

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そう。なんとイヤホンを片耳切ったものを使っています。

これを使うとDJ中にヘッドホンをつけたり外したりという手間がなく、モニターのノブを絞るだけで外の音が聞こえるので実は超絶モニターしやすいんです。

それにモニターの音は小さい方が耳への負担も少なく、このイヤホンは音量を上げすぎると音が割れるので耳への大きな負担がかからないという優れもの。

私は常にミキサーを触っているタイプなのでヘッドホンだと脱着の時間がもったいなくてこのスタイルになりました。 

しかし、DJは効率だけがDJではありません。現場に合わせて見た目も重要なヘッドホンを持ち込むこともあります。

時と場合や目的に合わせたヘッドホンやイヤホンを使い分けようー!って事で2020年もDJし続けるぞー!

2020年もよろしくお願いします。