DJWarpの音楽の旅

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ノイズキャンセリングヘッドホン WH-1000XM3 レビュー

こんにちは!

早くも年末の足音が近づいてきました。

 

今月はヘッドホンを探していました。

以前にOniさんにノイズキャンセリングのイヤホンを試させてもらって以来ノイズキャンセリングのヘッドホンが欲しくてあれこれ目をつけていたのですがようやく買いましたのでレビューします!

結局3つのノイズキャンセリングヘッドホンを買うことになってしまいましたので3つのレビューです。

 

ノイズキャンセリングヘッドホンではSONYのWH-1000XM3とBOSEQuietComfortあたりが人気があるとのことで大型カメラ店で試してみました。いくつか試してノイズキャンセリングの効果を最も感じたSONYのWH-1000XM3を最初に買いました!

 

SONY WH-1000XM3 レビュー

では箱をオープン!!

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丸みのある専用ケースに収納されワクワク感が!ファスナーの色が渋い!

開けてみるとコンパクトに収められたヘッドホンが入っています。

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付属品はオーディオケーブルとUSBケーブルと飛行機用の変換アダプタ。

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確かに飛行機のノイズが消えると空の旅が楽しくなりそう。わざわざアダプターが入っているって事は相当な需要があるんですね。

持ってみると意外に軽い!調べたら255gとのこと。持ち運びにも苦にならない重さです。イヤーパッドの素材はふわふわしつつしっかりして耳につけると気持ちよく馴染む最高の感触。長時間つけても耳が痛くならなさそうです。

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側圧も強すぎずソフトです。最長30時間も使えるという事なので長時間使っても疲れにくいバランスになっているんだろうな。

 

早速ヘッドホンを装着して電源をオン!

ウワーーーーァァァ!!!!!!

小宇宙!!

先ほどまで聞こえていたPCの冷却ファンの音や外の喧騒から一気に静寂が訪れた!異世界かよ!

嘘だろ?って思ってヘッドホンを外したくなってしまう。ヘッドホンを外すとノイズに溢れた世界に逆戻り。

 

これはすごい・・

 

TVをつけてみよう。

TVをつけてみると人の声は小さいけど聞こえてくる。

全ての音をぜーんぶ消せる訳では無く大きな声や大きな音は聞こえます。

これまで自分の部屋がこんなにうるさいなんて気がつきもしなかったのですが、このヘッドホンでびっくりする程の静けさが自分のものになります。

カメラ店で試した時は周りの店内放送とかも聞こえてたのでノイズキャンセリングってこんなものかーと思っていましたが自分の家だと店内放送もないので(当たり前!)ずっと静かで効果も倍以上に感じます。

しかも右のイヤーカップに手を当てると、手を当てている間は外の音が聞こえる!

人から話しかけられた時とか電車や飛行機のアナウンスを聞きたい時にヘッドホンを外さず音が聞けるなんてこれはナイスアイデア!素晴らしい!

 

左のイヤーカップのボタンを押すとモードがアンビエントサウンドモード(外音取り込み機能)になって外の音を取り込んで聞こえやすくするモードに。

マイクで拾った音を取り込むので電源オフの状態よりも外の音が聞こえるので、車や電車の接近する音が聞こえなくて危険な目にあってしまうような事故も防げるモードです。私は部屋でしか使わなのでこの機能は使わなさそう。

もう一回ボタンを押すとアンビエントサウンドがオフになります。普通のヘッドホンの状態だね。

 

ではBluetoothで音楽を再生♪

ノイズキャンセリングモードで聞いてみました。

 

あれ。

ボーカルがギザギザ(目には見えない)

音がクリアじゃない。Bluetoothのせいだろうか、128kのmp3のような音がするな。低音は盛っているようでベースの音が結構出ています。

なんだか無理にちょっと音を盛ってよく聞かせようとしていっぱいいっぱになってしまってるような音なのでジャズとかアコースティックとかだと粗が目立ってしまいます。

音数が多い元気な曲とかハードなテクノとかならまぁ気にせず聴けるかなーって感じですが正直5000円くらいの音やんか。。ガッカリ!

いや、ノイキャンで感動しすぎて浮かれすぎたのかもしれない。

ヘッドホンがおかしいはずがない。俺が悪いに違いない。と信じて色々なジャンルの音楽を聞きまくってみました。

色々と試して発見しました!

いつも聴いていて知っている曲だと違いにガッガリしますが、初めて聞く曲や知らない曲ならあまり気にせず聴ける事がわかりました。イェイ!知らない曲を聞きまくるぜ!・・ってなんだよ・・永遠に新曲にしか出会えない体になっちまうじゃないか。。

正直音は微妙だったけど、これはBluetoothの環境に問題があったのかもしれない。

 

気を取り直して有線接続してみた。

 

有線接続でのノイズキャンセリングモード。音楽をかける前の静寂が素晴らしい。

やはりノイズキャンセリングの効果は素晴らしい。夜中や朝方って静かで作業がはかどったりしますが、このヘッドホンがあればいつでも静寂を手に入れられると思うと感動的ですらある。

 

早速音楽を再生。

 

あれ。

音の広がりが少なく耳に何か詰まった感じで物足りない。

低音が盛ってある。EQで無理やり持ち上げたような低音の響き方。とりあえず迫力出るやろ!ってな感じで雑なモコモコした低音でバランスはイマイチ!5500円くらいのヘッドホンの音。

ノイズキャンセリングをオフにしてノーマルモードにすると低音のモコモコがスッキリするもチープな音の広がりで余裕のない感じ。7000円くらいの音。

正直物足りなさを感じてしまう音でした。

いや、まさか3万円のヘッドホンがこんな音のはずはないだろ、私の耳がおかしいのか?あ、もしかしてエージングが足りないってことか?などと自分を疑ってしまう程の期待値とのギャップがありましたので2週間ほど使っておりましたが「エージングして音が馴染んできました」とか「エージングが進んでバランスが良くなりました」なんてことは全くありませんでした。AMAZONなどの評価は高いのできっと私の期待が高すぎたのか、耳がおかしいのか頭がおかしいのか、分かりませんが・・。とにかく、これから購入を検討されている方は音楽を実際に聴いてから購入されることを強くお勧めします。

またDTMなどのモニターヘッドホンとしては不向きです。

このヘッドホンの魅力の9割はノイズキャンセリングモードにあると思いました。

音は私の耳に合いませんでしたがこの静寂を手に入れる価値は確かにありました。

集中したい時とか本を読む時とか瞑想したい時とかにはピッタリ!

 


 

ヘッドホンなのに何も聞かない事にこんなに価値があるなんて!これまで気がつきもしませんでしたがこのヘッドホンをつけてウロウロしてみると意外に世の中に低域のノイズが多い事がわかります。

でも外をウロウロするなら圧倒的にイヤホンの方がいいですね。

イヤホンでもノイズキャンセリングの機能が付いているタイプのものがたくさんあります。

 

でも要注意!

ノイズキャンセリングの違い

今更ですが、「ノイズキャンセリング」機能搭載と記載されていてもちょっと待って!

一言にノイズキャンセリングと言っても以下のような種類の違いがあります。

 

・アクティブノイズキャンセリング

 今回のヘッドホンに搭載されているような、マイクで外の音を拾って逆相の音で打ち消しあう事で騒音を聞こえなくする技術です。電力を使用します。

 

・パッシブノイズキャンセリング

 イヤホンやイヤーパッドの形状などの工夫で耳との隙間を埋めて外の音を聞こえないようにする事です。電力を使わずに音楽に集中できるメリットがあります。

 

・通話用ノイズキャンセリング(CVC6.0とかCVC8.0)

 こちらはアクティブノイズキャンセリングのように静寂を積極的に作り出すのではなく通話時のノイズを軽減する事を目的に開発された技術ですので、音楽を聞くときには全然役に立ちません。安いイヤホンとかに「ノイズキャンセリングCVC6.0搭載!」とか書かれていますが騙されてはいけません。アクティブノイズキャンセリングとは全く違います。オーストリアとオーストラリアくらい違います。

 

という訳で、騒音を遮断したい時には「アクティブノイズキャンセリング」と書かれているものを選びましょう。

 

SonyのWH-1000XM3を買ってノイズキャンセリングの効果には満足をしたものの音楽を聞くのには物足りず他のノイズキャンセリングヘッドホンも試したくなったので買ってみましたので合わせてレビューします。

 

Scullcandy Venue レビュー

以前Crusherを買ってぶっ飛んだ低音が楽しかったので同じSkullcandyのアクティブノイズキャンセリング機能搭載のVenueを購入してみました。

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箱を開けると丸いケースがなかなかカワイイ。

ヘッドホン本体とケーブル類が付属しています。

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早速取り出して装着。

側圧は結構強めでがっちりフィットしている感じ。(頭の大きな私なのでパンパンなのかもしれませんが)

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がっちりフィットしているが装着した時点では外の音も普通に聞こえるので耳をがっちり塞いで外の音を聞こえなくしている訳ではなさそうな作り。

早速電源をオン!

するとノイズキャンセリング機能がオンになってペアリングが始まります。

早速の静寂が訪れる!エアコンの音や外の車の音などが聞こえなくなって静かになるものの、かすかにサーっと音が残っているのでソニーのWH-1000XM3と比べるとノイズキャンセリングの精度は見劣りします(聴き劣り?)

TVをつけた状態で試してみると声はハッキリ聞こえました。ソニーのWH-1000XM3は声の一部の周波数帯域しか残していないのに対してSullcandyのこちらの方はより低い音まで聞こえてくる感じでした。ノイズキャンセリングの機能を重視するなら圧倒的にソニーの方に軍配があがります。

肝心の音は高域はやや雲がかってカーテン一枚挟んでいる感じ。ある程度のボリュームを出さないと透明感が出てこないようなちょっと物足りない感じです。

アコースティックな曲やボーカルの張りがある場面ではどうしても少しザラザラした音になって解像度が低く聞こえてしまいます。

それとなぜか電圧が不安定なのか、ほんのわずかに音量が揺らいでいました。コンプがかかったような。うーんこれはちょっと物足りない音だなー。7000円くらいの音かなー。

低音はSkullcandyだからボンボン出ているのかと思いきや思ってたよりは控えめ。とはいえ普通のヘッドホンに比べると十分な低音が出ています。ブーストされている感じ。私の耳では下は28Hz付近までしっかり感じ取ることができました。四つ打ちなどの低音部分もガッツリ鳴らしてくれます。高音域のヌケが悪いのでボリュームをあげてしまいがち。

ノイズキャンセリング機能をオフにするとボリュームが大きく下がって音楽が聞こえ辛くなりました。説明書読んだけど特に記載はなく・・仕様なのか?

気を取り直して有線にすると随分マシな音に!高音域が前に出て聞き取りやすくなりました。ボーカルのベールも取れてパンチの効いた音がするようになりました。

低音も少し控えめになって全体的なバランスが取れた音になりました。こちらもノイズキャンセリングをオフにするとボリュームが下がりました。

有線接続だと無線(Bluetooth)の時に聞こえたザラザラ感もなくなり圧倒的に音質が向上。低音がシャープになりつつボリューム感もあってバランスよく気持ちのいい音が鳴ります。音量を大きくすると高域が耳に刺さってくるのでデカくしすぎると耳がしんどくなってきます。四つ打ちを鳴らすと十分な気持ちのいい低音がモッチリとなってなかなか気持ちいい!ワイヤレスでの音にがっかりしただけにこの音が出てほっとした感じです。なかなかのドンシャリ具合。余裕があるサウンドというよりもやや狭い音場で頑張って出してる感のあるちょっと荒々しくも勢いのある音。12000円くらいの音になった気がする!

側圧が結構あるので長時間つけているとしんどくなってきます。

そこそこノイズキャンセリングもそこそこ効くので有線で音楽を効くことを前提にノイズキャンセリング機能が付いているヘッドホンをお探しの方にはオススメです。

イヤーカップの横に付いているボタンで操作ができるようになっています。

左側がノイズキャンセリング機能のオンオフで右側がボリュームです。

電源ボタンは押しやすいですがボリュームの上げ下げはちょっとやりにくいかな。ヘッドホンを装着するとボタンが見えないのでちょっと分かりにくいデザインかなぁと思いました。

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急速充電に対応しており10分の充電で5時間も使えるそうです。

Bluetoothでの接続の音はガッカリでしたが有線ならイケる!有線接続ではSonyのWH-1000XM3よりずっといい音がします。

でもノイズキャンセリングの精度はSonyの方が勝ります。

 


 

 

音楽聴く方メインであればこちらの方が安いしいい音。ノイズキャンセリング効果と有線接続の音のバランスでいうと値段相応な感じで不満はありません。SONY頑張れ!

 

Amazonではもっと安くアクティブノイズキャンセリング機能付きのヘッドホンが販売されています。果たしてどうなのか?

最近中華ヘッドホンがものすごい勢いで出回っていますが本当にノイズキャンセリング効果があるのか?安かったので試してみました。

 

JUBOURY ノイズキャンセリング 密閉型モニターヘッドホン

アマゾンで買った中華メーカーのノイズキャンセリングヘッドホン。安さにつられて買ってみました。

こちらは有線接続用でした。

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ケースはまあまあしっかりしたケースでした。中を開けると丁寧に収納されたヘッドホン本体とケースにマジックテープでくっついているメッシュの袋に付属品が色々と入っていました。

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ミニプラグと標準ジャックの変換プラグが付いているのは地味に嬉しい。

マイク付きと思われるきしめんみたいなケーブルと普通のケーブル、USBケーブルに飛行機用の二股のプラグが付属しています。

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説明書は英語で日本語のものはありませんが、有線のヘッドホンなので特に困ることもないでしょう。

では早速音を聞いてみよう。

イヤーパッドは少し硬くて安っぽい感じは否めません。側圧は強すぎずちょうどいい感じですがサイズ調整は少し硬い。

右側のイヤーカップノイズキャンセリングのオンオフのボタンがあります。

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早速オン!

あー、確かに中域のノイズは消えた!けどまだ全然周りのノイズが聞こえてくる。

軽く耳栓をした程度の静寂しか得られませんが、ノイズキャンセリングだけだったら有線接続をしなくてもできるので(バッテリーが続く限り)、ちょっと静かな感じにしたい時くらいだったら使えるかも。

では早速有線接続して音を聞いてみよう。

あれ?ノイズが入るな。

ノイズキャンセリングをオンにするとブーンというノイズが入ってめっちゃ気になります。オフにするとノイズが消えました。使い方間違ってんのか?と思いましたが他に手はありません。とりあえずノイズキャンセリングをオフにして音楽を聞いてみます。

わーー!低音がボンボンして中域から高域までの音がこもってバランスが悪い!

ボーカルが引っ込んで埋もれちゃうような音で気持ちが付いて行きません。

こりゃソニーの無線で聞く方が随分とマシってくらいの音だなー。

ノイズキャンセリングをオンにすると音が少しデカくなって良くなったように聞こえるが全然バランスの悪さは悪いままで変わりません。

四つ打ちを聞くと低音がボンボンなってキックやベースの迫力は伝わりますがそれ以外の音が悪すぎて全然聞こえません。

ケーブルをきしめんみたいなマイク付きの方に変えてみるとやはりノイズが乗ります。

音楽を聴いてみると明らかに変な音!ダビーでボーカルが聞こえない、マイクの部分のボタンを押すと普通に聞こえます。位相反転が起こっているようです。なぜ!?接続ケーブルが不良品だったのか!?

とにかくこれは使わないな。

こりゃダメだわ。

たまたまハズレを引いてしまった可能性もありますがノイズキャンセリングの効果も薄いので耳栓した方がマシレベルで音も300円くらいの音がします。

やはりある程度値段に比例してクオリティーも上がっていく事がよくわかりました。

 

 

という訳で今回はノイズキャンセリングヘッドホンをレビューしてみました。

今回試したものはどれもDTMのモニターヘッドホンには向かない盛られた感のある音なのであくまでリスニング用での購入をオススメします。

AMAZONでは商品名の頭にメーカー名がなくてやたら長い商品名で商品名の中で機能を説明している中華メーカーのイヤホンやヘッドホンはハズレが多いので気をつけましょう。今回のこのヘッドホンの商品名は「密閉型モニターヘッドホン JUBOURY ノイズキャンセリング 低音強化 オーバーイヤー ヘッドホン 有線ヘッドフォン 密閉型 MIC付き 折りたたみ式 HiFiステレオヘッドセット スタジオレコーディング/楽器練習/ミキシング/TV視聴/映画鑑賞/ゲームなどに対応」でした。長い!!!

こんな商品名のものは疑った方が良さそうです。

 

これまでBluetoothイヤホンを何個も買い換えましたが安さにつられて随分ハズレを引きました(今回もその教訓が生かされなかった事が証明されました)

 

なお●●●円くらいの音がするというのはあくまで私の主観です。もう私の耳がバカになっているのかもしれないので気にしないでください。

 

WH-1000XM3の音質を気にされている方や購入を検討されている方の参考になれば幸いです。

さぁ!音楽を楽しもう!