DJWarpの音楽の旅

テクノ中心にDJ,DTM,プラグインなど音楽のアウトプット

諦めも肝心 サンクコストとは

あけましておめでとうございます♪

 

今年ものんびりとブログを更新しつつ音楽を全力で楽しんでいきたいと思います!今年もよろしくおねがいします!!

 

年が明ける前日、大晦日の午前5時の話し。

 

それまで1週間ほどかけてコツコツとハードめなテクノを作っておりました。

なかなか思うように進まずあの手この手を尽くして音を差し替えたり足したり引いたりを繰り返し・・もう既に1週間も経過しています。

「うまくいかないなぁー」なんて思いながら作業をやってるうちに一瞬寝落ちしてしまいました。

寝落ちは良くあるのですが、今回の寝落ちは「眠たい」寝落ちではなく、「面白くない」寝落ち・・ハっとして、僕の頭の中に【サンクコスト】という言葉が思い浮かびました。

 

【サンクコスト】

サンク‐コスト(sunk costs) すでに支出され、どのような意思決定をしても回収できない費用のこと。埋没費用。

[補説]それまでに費やした資金や労力、時間を惜しんで事業を継続すると、損失が拡大するおそれがあることから、意思決定に際して、サンクコストは無視するのが合理的とされる。

デジタル大辞泉より

 

良く言われる例えが、映画の例え。

1800円払って2時間の映画を見始めたが、開始30分でその映画が見るに値しないつまらない映画である事に気がついた。

せっかく1800円払ったし、そのまま映画を見続けるのか?映画館を出て残りの1時間30分を有意義に過ごした方がいいのか?

時間の過ごし方においては映画館を出て有意義に過ごす方が合理的なのですが、映画代1800円という戻ってこない投資に「もったいない」という心理が働いてしまい、そのまま映画を見続ける選択をしてしまう人が多数います。

かけたお金や時間(投資)が埋没してしまう事をもったいないと感じてしまい、本来の目的や別の選択肢を見失う心理をサンクコスト効果と言うのです。

お金や時間、投資や恋愛などにおいてもサンクコストの概念を持つ事で、潔く諦め、より良い選択をすることができます。

 

日常だけでなく音楽の世界にもサンクコストは沢山潜んでいます。

DJなら、「せっかく買った新しいトラックだから無駄にしたくないし」という理由で心の底から良いとは言えない曲をプレイして自分のスタイルを曲げてしまったり、ベストではないパフォーマンスをしまった事はありませんか?

トラックメーカーなら、「せっかくここまで時間をかけて作ったから・・」「高い機材やプラグインを使いこなせてないけど、せっかく買ったからとりあえず使って・・」という理由で自分が納得しないままトラックを完成に持ち込んでいませんか?

クラバーなら「今日のイベントはDJがいまいちで楽しくないけど、再入場禁止のイベントでもったいなからとりあえず音楽も聞かずにクラブで座って寝てるだけ」なんて経験ありませんか?

 

僕は全部経験あります!!(キッパリ)

全ての例において、潔く諦め別の選択をする事でよりよい結果やより良い時間を過ごせたはずです。

何度も後悔を重ね今回やっと思い出しました。。

 

・・という訳で、1週間かけて作業を進めてきた曲を潔く諦める事にしました。

デリート!&新規作成!!

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完全に新しくやり直してみると意外に上手くいくものです。

今回時間がかかっていたのはキック用のプラグインで作っているキックの音が後から足した音との相性が悪く、上手くキマらずに何度もやり直していたのが原因でした。

 

たまたまドラムンベース向けのブレークビーツネタから良いキックを発見!早速Ableton LiveのSimplerに取り込んで鳴らすとイイ感じにファットなキック!

新規の曲はキックをサンプリングで行く事にしました。

年末にNaitive Instrumentsが無料で配布していたReaktor6の音源も2チャンネル分使って半日でテクノが完成!なんとか大晦日のうちに完成できました!

コチラ!

soundcloud.com

 

おやつに角煮まんじゅうを食べたので曲名が「角煮まんじゅう」になりました。

ファットで極悪な雰囲気のダークなテクノです。

 

2016年はサンクコストの意識を持ち、時間やお金を無駄にしないようにして、少しでもクリエイティブな事に集中できるようにしていきたいと思います!

 

今年もよろしくお願いします☆