DJWarpの音楽の旅

テクノ中心にDJ,DTM,プラグインなど音楽のアウトプット

気持ちいいテクノのDJ MIXとは

こんばんは!

テクノ聴いてますかーー?

年末年始は忙しく過ごしていましたが、ようやく少し余裕が出てきました。

毎月DJでテクノをプレイしたり他人のプレイを聴いたりしていますが本当にMIXや選曲って個性が出て面白いと思います。

今日は気持ちのいいMIXについて考えたことを書いていきたいと思います。

 

とはいえ、別にこのやり方が正解!とか間違っている!とかそんな話ではなくて、自分が聴いたりプレイしていて「うわー!気持ちいいなー」と感じて思ったことをつらつらと書き綴ります。私が気持ちいい!思ったことを勝手に書いて書いているだけなので、食べログに投稿しているのと同じ。私の主観なので批判は受け付けません!(キッパリ!)

ずーっとテクノ畑にいるので他のジャンルのことはわかりません。

 

f:id:DJWarp:20170429224540j:plain

1. 低音の使いこなしが上手いと気落ちいい!

クラブでプレイされるテクノは基本四つ打ちなのでキック(バスドラム)が「ドンッ!ドンッ!ドンッ!」と低音がずーっと鳴っています。

もちろん曲の展開でキックやベースが抜ける箇所もありますが基本ずーっと低音がなり続けています。DJが絶妙の箇所でEQで低音を抜くと聴いている人は「うぉ〜低音が欲しいぜー!」って欲求が知らない間に溜まってきて、「ドンっ!」と低音を出すとめっっちゃ気持ちよく感じます。

キックは「白飯」ウワモノは「オカズ」みたいなものです。キックが抜けると「オカズ」だけになって「白いご飯が食べたい・・!!」ってなったところでキック「白飯」が入ってくると「うぉー!いくらでも食べられるぜー!」ってなる訳です。

だからってキックを抜き過ぎても飽きちゃうしバランスが大事ですけど、うまいDJほど美味しいご飯の食べさせ方を知っている気がします。

 

2. 「16、32小節」でのMIXが気持ちいい!

テクノは繰り返しの音楽です。曲の展開は8小節、か16小節、32小節など8小節の倍数で行われます。1小節というのはキックが「ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!」と4回なる長さです。だいたい8小節単位で音が増えたり減ったりするので、MIXも8小節ごとに音を混ぜたり減らしたりすると曲の展開のようなナチュラルな音の抜き差しで違和感無くスムーズなMIXに聞こえて気持ちいい!

16小節出なくても32小節でも64でも8でもいいと思うんですけど、曲の構成に沿った音の抜き差しができると気落ちがいいって思います。ただただフェードインとフェードアウトの組み合わせでMIXするよりも8小節ごとにメリハリのある音の増減があった方が私は気持ちよく感じます。

と思って自分のMIXを聞き返したら4小節ごとに音を足してたわ・・。せっかちなので我慢ができない時があるんですよね。まぁ別に4だろうが8だろうが気持ちよければ良いよね。

 

3. キックの入れ替わる瞬間が気持ちいい!

テクノではキック(バスドラム)が曲の中で重要な役割を果たします、キックが曲の主導権を握っているので曲がMIXされている時にキックの音が入れ替わると「あ!曲が変わった」とわかります。

キック、つまりロー(低音)の部分を曲Aから曲Bに入れ替える際に主に3つのやり方があります。

 ①、EQはノータッチ。ローをそのままでMIXしていくやり方

 ②、EQでAとBのローを調整しながらジワジワMIXするやり方

 ③、片方の曲のローを下げたままMIXして「せーの」でローを入れ替えるやり方。

 

①はローのEQを触らずにそのままMIXするやり方です、キックが両方の曲で鳴るので低音部分が膨らんで聞こえます。膨らんだ低音を経て、ミックスし終わった後に低音が少し減って聞こえる事がありますが、ミキサーによっては物凄く綺麗に聞こえたり、ぶつかった低音がフランジして気持ちよく聞こえるメリットもあります。

②はEQで曲Aと曲Bのローを足して100%に聞こえるように、MIXをしながらEQを操作してゆっくりと曲Aのローを下げて曲Bのローを上げていくやり方です。

低音が膨らまないのでスムーズでなおかつ「あれ?いつのまにか曲変わってる!?」と思われるような自然に溶け合っていくようなMIXになります。ロングミックスでじんわり聞かせたい時とか、ナチュラルで気持ちのいいMIXを目指したい時とかに使われます。職人のようなMIXをするDJがたくさんいます。

③は曲Bのローを絞った状態でMIXしていって「せーの」で曲Aのローを絞って曲Bのローを一気に上げるやり方です。「あ!曲が変わった!」とわかりやすくてメリハリのあるMIXになります。先ほどの項目で書いたように16小節の変わり目で「せーの」で低音が入れ替わると曲の流れに沿った気持ちのいいMIXになります。

 

他にもロー以外のEQさばきであったり、カットインで入れ替えたりと手法はたくさんありますが、私が一番好きなのは③の一気にローを入れ替える方法です。

曲が変わって、これまでと違うキックの音鳴りがすると「ウヒョー!気持ちいい!!」って感じます。十人十色で様々なMIXがありますが私はキックが入れ替わる瞬間がとても気持ちよくて大好きです。

f:id:DJWarp:20170828014001j:plain

4. じんわりMIXもワイルドMIXも気持ちいい!

ゆっくり、じんわりと曲が入れ替わるMIXではその世界観に没頭できる気持ち良さがあります。まるで長ーーーい1曲を聴いているような感覚に陥って気持ちがいい!

特にゆっくりMIXされると曲と曲が重なって生まれるグルーヴ感がずっと維持されて本当に気持ちがいいですよね。曲と曲が混ざった時に生まれるあの独特の気持ち良さはなんと表現したらいいんだろう。ラーメンとチャーハンを一緒に食べてる時の越妙な味みたいな感じ!

 

逆にワイルドにフェーダーやEQ、エフェクトを使いこなしてガシガシMIXしていくタイプもメリハリがあって気持ちがいいー!

音を突然ブチ込んだりカットしたり、意表をつくエフェクトやEQさばきなどその場で新しいトラックを生み出すようなMIXも気持ちがいいー!リズムトラック部分をエフェクトでブレイクのように見せてキックが戻ってくるMIXとか(言葉じゃうまく伝わらねー!)最高に気持ちがいい!

曲や展開に合わせてMIXを変えると最高に気持ちがいいー!

 

5. 選曲にストーリーがあると気持ちいい!

一辺倒にアガっていると、唐揚げとかトンカツをひたすら食べてるみたいで、それはそれで良いんだけど、たまにはキャベツ食べたくなる事あるよね。

サガったり意外な展開を持ち込んだり幅のあるストーリー性を感じるMIXは長く聞いていても気持ちがいい!特にサゲ方の上手いDJはとても気持ちがいい!プレイしている方からするとサゲ具合ってとっても難しいのですが、突き抜けてサゲることができるDJは本当に思い切りがよくて起承転結もあって上手くて気持ちのいいプレイをするDJが多いなーって思います。

前菜が出てきてスープが出てきて、魚介が出てきて肉!が出てきてデザート、コーヒーみたい美味しくそれぞれの料理が際立つ順番で出てくると美味しく食べられますよね。

デザートの後に肉は食べたくないもんなー。順番って大事ですね。

選曲もアガったりサガったりストーリーのある順番だととっても気持ちいいよね!

f:id:DJWarp:20171028101421j:plain

6. エフェクトでメリハリつけると気持ちがいい!

DJミキサーも色々種類がありますが、クラブにはパイオニアのシリーズが置いてあることが多いです。パイオニアといえばエフェクト機能!

僕はエフェクト使うのが好きなのですが、エフェクトをかけるのはトラックを作る時にエフェクトをかけるのと同じような感覚で使っています。その場のインスピレーションで音に変化を加えていくライブ感がとても好きです。あとは16小節めの3拍目とか4拍目にエフェクトをかけてフィッルっぽくすると変化ができてグルーヴ感が高まっていって気持ちがいいー!

ただし、プレイしてる方と聞いてる方の気持ち良さのベクトルが違うこともあるので注意が必要かもしれません。もしかしたら曲をじっくりと聞いてディープな音の世界に没頭したいと思っている人にとってはエフェクトなんて余計なことはしなくていい事かもしれないし。私は気にせず使っていますけどね。

エフェクトも好き嫌いがあるのでエフェクトを使うも使わないも自由だしDJが自分のやりたいようにやればいいと思います。ご飯にふりかけをかけて食べるのが好きかどうか?みたいな話。正解なんてない、それがスタイルってもんだぜ!

 

7. 楽しそうにプレイしていると気持ちいい!

これは姿の見える現場や動画に限ったことになりますが、DJがリズムに乗って楽しそうにプレイしていると気持ちよく感じませんか?

視覚情報はとても大切なDJの要素です。

視覚情報の重要性は心理学者のメラビアンによって唱えられた「コミュニケーションの三つの要素」がよく知られています。

以下のような内容です。(Wiki ペディアからの引用)-------------

コミュニケーションの三つの要素
1971年の著書『 Silent messages(邦題:非言語コミュニケーション)』における調査では、メラビアンは次のような結論を出した。まず、人と人とが直接顔を合わせるフェイス・トゥー・フェイス・コミュニケーションには基本的に三つの要素があることである。

 

言語
声のトーン (聴覚)
身体言語(ボディーランゲージ) (視覚)


そして、これら三つの要素は、メッセージに込められた意味・内容の伝達の際に占める割合が違う。彼によれば、これらの要素が矛盾した内容を送っている状況下において、言葉がメッセージ伝達に占める割合は7 %、声のトーンや口調は38 %、ボディーランゲージは55 %であった。

効果的で意義のあるコミュニケーションをするためには、これら三つのメッセージ要素が、メッセージの意味を正しく伝えるように互いに支えあう必要がある。つまり三つの要素は一致する必要がある。しかし要素間に不一致・矛盾が発生した場合は、メッセージの受け手は異なる回路から異なる伝言を受け取り、異なる情報を与えられるため、不快な思いをすることとなる。

 (引用ここまで)--------------------------------------------------

 

ボディーランゲージによる効果が55%を占める!

この法則は音楽ではなくフェイストゥーフェイスでのコミュニケーションが聞き手に与える影響を調べた実験なので厳密には違いますが、DJのプレイを一種のコミュニケーションと捉えると無視できない内容と言えます。

曲は楽しそうなのにDJがつまらなさそうにプレイしていると、見ている人はつまらなさそうなボディーランゲージに引っ張られてコミュニケションを理解する恐れがあるてことですね。極端に言うと。

なるほど、確かに心当たりがある話です。私は気持ち良さそうに自分が本当に好きな曲をかけているような、楽しそうにプレイしているDJで踊るのが大好きでとても気持ちがいいです。

とは言え、DJのスタイルも様々。変に煽ったりせずに淡々と職人のようにMIXするスタイルもかっこいいし、音楽を耳で聴くもんだ!ってスタイルも当然王道の一つです。何がいいかはDJが自分のスタイルとして築き上げていくものだと思います。

 

と言うわけで 

まぁ色々書きましたが結局はMIX聴きながらあーだこーだと考えるよりも、何も考えずに「気持ちいい!」って思えるのが一番気持ちがいいんですよね。

今回は「うわー!なんでこのMIX気持ちがいいんだろう」って思うMIXの事を考えたらこーゆー事だったな!ってお話でした。

 

やっぱりでっかい音で聴くテクノは気持ちがいいよね!

さぁ!クラブへ行こう!