不定期に公開している日本のテクノアーティスト特集の第3弾!
Seri インタビュー
こんにちは!
Seri:こんにちは!
簡単なプロフィールを教えてください。
静岡県伊東市在住でトラック制作やライブ活動をしています。2009年にHypnoticRoomからリリースして以来Elektraxグループと関わらせていただいていて、
現在は系列のAcidWorxのA&Rを務めています。
最近は活動休止中ですが同郷のM. Fukudaとspiraltoneというユニットでも活動しています。
テクノへの入り口はシンセサイザーに惹かれたのが始まりとお聞きしましたが?
シンセサイザーに魅かれたきっかけはTM NetworkのGet Wild。シティハンターのエンディングの映像とマッチしていてカッコ良くて。
数年後KB Specialという雑誌のCMJKさんによるGroove Controlという連載でURやOrbital、Aphex Twinなどの存在を知り、そこから一気にのめり込みました。
Seriさんと言えばACIDですよね!ACIDテクノに目覚めたきっかけを教えてください
テクノに夢中になりだした'93年頃はちょうどアシッドリバイバルの最中でHard FloorやPlastikmanなどが人気がありました。
当時はそれらはちょっと恐い音楽だなという感想で、OrbitalやUR、Dan Curtinなどが展開の中でスパイス的な使い方をしているのに魅かれました。
あとヨコタさんやサワサキさんも雰囲気を活かした使い方で憧れましたね。
Seriさんはハード機材を操るライブや制作のイメージが強いですが、現在はどのような機材環境で、どのようにトラックをつくっているのでしょうか?
303クローン機のTT-303をメインにリズムマシンはelektronのAnalog RytmやRolandのTR-8を使用しています。ミックスやマスタリングはableton Live9で。
最近展開しているLost Technologiesシリーズではライブ1発録音というオールドスクールな手法で作成しています。
なるほど!今Seriさんの中で一番熱い機材とその魅力について教えてください
基本的にはフロアでの鳴りが良ければハードウェア、ソフトシンセ問わず機材は何でも構わないと思います。
しかしアシッドハウスに関しては機材への偏愛や直接機材に触れることによる昂揚感がサウンドにも深く影響を与えると思います。
その点TT-303は見た目までTB-303のレプリカと呼べるものですのでおすすめします。オリジナルのTB-303はもはや骨董品のレベルなので現行のTT-303でトラックをガンガン作るほうが現実的です。
ここ数年世界的にもACIDが盛り上がっていますよね?AcidWorxのリリースも好調のようですね。
最近はハードウェア、ソフトシンセともにクオリティが高い製品がリリースされた影響かアシッドハウスのリリースも少しずつ増えているようですね。
しかし他ジャンルと比較してクオリティにバラツキが目立ちます。極端に音圧が低かったり全体に歪んでいたり。
AcidWorxではオールドスクールなアシッドハウスのフィーリングを継承しつつ現在のフロアで鳴らしても遜色のないサウンドクオリティを心掛けています。
SeriさんがA&Rを務める、ACID Worxの概要やリリース内容を教えてください。またどのような方向性で運営しているのでしょうか?
以前から持ち込み企画や新人アーティストの仲介をしていたところにWarpさんからの後押しもあって2年前からA&Rを務めさせていただいてます。
リリースに関してはオーナーのSimonと話し合って決定していますがDJユースなダンストラックであるというのが絶対条件です。Vinylリリースでは特にそれが重要視されます。送られてくるデモはフレーズや音色す。に光るものがあってもフロアでの鳴りやDJが繋ぎやすい展開などを理解していないものが多いです。
なるほど!DJが使えるかどうかは重要な要因ですもんね。これからテクノを作る人や、ACIDWorxにデモを送りたい方にアドバイスをお願いします。
まずはクラブに遊びにいったりDJ mixをチェックしたり、そして必ずDJプレイの経験はしたほうが絶対いいです。DAWでmixしたりiOSアプリでも構わないので。トラック単体で聴くのとミックスされたものを聴くのでは別物ですから。
デモはsoundcloudにて受け付けています。private linkをメッセージしてください。
AcidWorx | Acid Worx | Free Listening on SoundCloud
ところで、北海道から九州まで日本全国にSeriさんのテクノネットワークがあるようですが、どのようにして幅広い繋がりをお持ちなのでしょう?
大学時代に札幌に住んでいた関係で今でも定期的にPlastic Theaterという老舗クラブでプレイさせていただいてます。7th Gateの2人やSaizen氏などは当時からの付き合いです。Hiroaki Iizukaくんも同じ大学で偶然近所に住んでいたり。’95年当時はまだインターネットも普及してなかったので友人のネットワークや雑誌の文通コーナーw などで知り合いました。
九州に関してはあまり状況を把握していませんが、おそらくH○riさんがあること無いこと言いふらしてくれているおかげでしょうか?H○riさんとは7、8年前にmixiやMy Spaceなどで繋がりました。時代を感じますね。
なんだかんだ言って仲良しですよね(笑)最後に告知しておきたい事などあればどうぞ!
5/2に札幌Plastic Theaterにてライブがあります。インタビューで興味を持っていただいた道民の方はぜひ遊びに来てください。
http://www.plastictheater.com/schedule/1058.html