締め切りが作品を作る!?
かねてより、リミックスなど締め切りがある制作はちゃんと期限内に完成できるのに、締め切りのないオリジナルトラックの制作や、いつかアップしようと思ってるDJ MIXの制作などは全然進まないなーと思ってました。
そこで、手帳に○○日までに1曲作る。
と自分で締め切りを設定するようにしたところ、コンスタントに締め切りまでに作ることができるようになりました。
締め切りを設定することによって生まれたメリット3つ。
1、スタートのきっかけができる
締め切りを具体的に設定することによって、必然的に逆算が生まれます。
○○日までに完成するには、●●日までに取り掛かりを始めないと間に合わない・・といった自分へのプレッシャーが「とりあえず、はじめるか・・」とスタートラインに連れて行ってくれます。
2、取捨選択の判断力が上がる
DAWを触ってると、あれやこれやと試してるうちに時間がどんどん過ぎて行きます。締め切りがあることによって、「このパートは使える」「このフレーズはボツ」といった判断を早めにするようになり、潔く進めることができるようになりました。
「あとで使えるかも」といった微妙ものは迷わず「削除」します。
3、ゴールが近づく
トラックを作っていると「もう少しバランス取り直すか・・」とか「やっぱり音を足そう・・いや抜こうか・・」とか手を入れたくなる事が無限にあって、いつまでも完成にたどり着けません。
しかし明確な締め切りがあることによって、優先順位をつけ、ある種の諦めが開き直りに変わり「完成」がグッと近づきます。
締め切りが10分!
極端な例ですが、10分の締め切りでテクノを作る動画がありますので紹介します。
考える間もなく感覚と勢いでどんどん作っていくので、ある意味感覚が勝負のダンスミュージックには向いてるのかもしれません。
音の仕込みは事前にしてるようですが、やっぱりAbleton Liveはサクサク進みます。
このシリーズは見ていてもとても楽しくて、自分もやってみようとモチベーションが上がります♪
イギリスの学者パーキンソンの有名な法則があります。
パーキンソンの第一法則
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する
与えられた時間ギリギリまで仕事が終わらないという法則です。
うん、コレ!身に覚えがある!
つまり、逆にいえば締め切りの設定が仕事を左右するという事ですね。締め切りがないといつまでも終わらないのは仕方がない事なのです。
この法則を逆手にとって、自分に締め切りを設定することで作品をゴールに導いていきましょう!!
補足
もちろん、トラックは「作品」ですので、完成には「クオリティー」が大切です。
「クオリティー」を追求するあまり完成が遠のくという事はよくある事で、クオリティーを犠牲にしてまで無理やり完成させるのがイイという話ではありません。
ただ、60点のトラックを長時間頑張って70点に持ち込むより、一旦完成に持ち込んで諦めて、新たに80点のトラックを作る事を目指す為に「締め切り効果」を利用する事をオススメします。