DJWarpの音楽の旅

テクノ中心にDJ,DTM,プラグインなど音楽のアウトプット

Focal Listen Professional ヘッドホンレビュー(Listen/Pro/Wireless)

すっかり春で眠たい毎日です。

2月にエンジニアのOnibabakoさんのマスタリングワークショップに参加した時にヘッドホンの話でFocal Listen Proをオススメされていたので気になってたのですが、ついに買いました!イェーイ!

 

Focalはフランスの音響機器メーカーでスピーカーやヘッドンホン、イヤフォンを作っている約40年の歴史がある会社です。自社開発のドライバーユニットを用いた製品が世界中のエンジニアや音楽愛好家から支持されている ことで有名です。

 

更にタイミングよくFocalのヘッドホンが安くなってたのでFocalのヘッドホン3種買って聴き比べをしてみました。

試したヘッドホンはこちらの3種

Focal Listen

Focal Listen Wireless

Focal Listen Pro

 

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モニターヘッドホンでFocal Listen Proを検討されているかたや、Focalのヘッドホンに興味があって気になる方が選ぶ際の参考になれば幸いです。

 

それでは早速3種のヘッドホンのレビューはこちら。

 

Focal Listen

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側圧は思ったよりも強めだけど痛くなるほどではなく耳をすっぽり覆ってガッチリホールドしているくらい。外の音をシャットアウトして世界に浸れる感じ。付属のケーブルにはマイクとコントロールボタン付き。

音は高音の粒立ちがよくアーティストの吐息や空気感がしっかりと感じられて空間の広さや音の些細な違いや位置が明確に分かる。低音はやや控えめで大きく主張しないぶん、誇張されていないリアルな音や音の違いが聞き取れました。

女性ヴォーカルは特にリアルでまるで口の動きが目に見えてくるような透明感とスタジオの空気感まで伝わってくるようだなー。

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パッケージはワイヤー留めがあって複雑で開けにくかったけどカッコいいからいいや。

テクノを聴いてみた。キックのローは大きく伸びずに自然な鳴り。低音が誇張されずにブーミーで下品な音はしない。ハイハットのヌケが非常に良くクリアな音。

空気感がしっかりと再現されている為か、これまでは気にならなかったコンプのかかりすぎな感じとかがハッキリと感じ取れたのでリアルな音がそのまま聞ける気がした。

Abletonで試してみるとEQのかかり具合も分かりやすい。低音は強くはでないが、鳴らせないわけではなくしっかりと低い音まで忠実に再生。30Hz台の音もしっかり聞き取ることができました。

とはいえ、どちらかといとヴォーカル主体の音楽が気持ちよくなるヘッドホン。

アコースティックな音とか女性ヴォーカルとか好きな方にはオススメのヘッドホンです。女性ボーカルの声の伸びとか特に素晴らしく聴こえます。

低音はリッチに鳴らないのでダンスミュージックなど聞く人には少し物足りなく感じるかもしれません。

まとめ:高音域のヌケが良いのでボーカルがリアルで耳元で歌っているようなゾクゾクする音です。

 

 

Focal Listen Wireless

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こちらのパッケージは開けやすかった!イヤーパッドの内側に赤のアクセントがあるのがオサレ!つけたら見えないんだけどね。

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ペアリングはブルートゥースボタンを押してデバイスで選ぶだけで簡単に接続。今回はMACに接続してみた。

ブルートゥースモードでは高音が僅かにザラつくようなノイズが載ってしまったがこれがそんなもんなのかは謎。ブルートゥースと有線接続ではずいぶん音が違うのは仕方ないとして、聴き比べるとブルートゥースだとヴォーカルが壁一枚奥にいる感じ。

テクノを聴いてみた。低音は先程のListenに比べてよりしっかり出ていてバランスが良い。テクノを外で聞くには程よいレベルでキックの低音までもしっかり再現されていて気持ちよく聴ける。ワイヤレスでこれだけ気持ちのいい音がなるならむしろ良いな。ちょっとなめてたわー。高音の僅かなザラつきがあるので制作には向かないがリスニングならちょうどいいです。ブーミーに出過ぎない低音の解像度が高く各楽器の音の聞き分けもしっかりできる。後述する有線接続と比べると1枚ベールがある感じがするが、長時間聞いても耳が痛くならないような心地よさがあっていい感じ。低音は30Hz後半からしっかり聞き取ることができた。

無線でここまで聞けたら十分だな〜。小さく畳んで持ち運びも便利!

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20時間聴けるので外出時も困らないレベルの長時間再生!

何か作業しながら長時間音楽を聴きたいときには後述するListen Proよりも耳あたりが良い音なので、こちらのワイヤレスの方がオススメ。

 

付属のケーブルでももちろん使えます。ケーブルを繋いで有線接続の音を確認してみました。ケーブルの方がより音が鮮明で大きく音質が向上。先程のListenと同様に低音はフラットで盛られていない自然な音だがListenよりも低音の存在感がありつつ、ボーカルが前に出てきて歌ものが映えるヘッドホン。Listenとくらべるとほんの少しまろやかで突き刺さるような高音部分が少し丸くなった感じで長時間聞いても疲れないような音。低音は中性的で盛られておらずListenよりは膨よかで存在感がある。有線の方が高音のシャープさが増してハイハットがよく聞こえるのでテクノを長時間気持ちよく聞くなら耳に優しいワイヤレスの音のほうが方が良いな。

私は良くヘッドホンで音楽を聴きながら値落ちしてしまいますが、このワイヤレスならコードが絡まったり抜け落ちたり断線の心配もなく安心して寝落ちできます。

まとめ:ワイヤレスのヘッドホン初めてだけどメッチャ便利。有線接続もできるけどワイヤレスの音の方がハイが柔らかくて疲れないので好き。

 

Focal Listen Pro

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いよいよListen Pro

素材が布なのでつけ心地もいい。深みのある赤いイヤーパッドが高級感あってやんわりとテンションをアゲてくれる。こういう色使いって心理的に響くよね。確認してみたら「ワインレッド」の赤らしい。さすがフランスのメーカーらしいね。

側圧はこちらも変わらず日本のものと比べるとやや強めだが気になるほどではなく音楽に没頭するにちょうど良い。Pro仕様とあって頑丈にできているのでヘッドバンドを少々曲げても折れない耐久性があるようです。どこまで曲がるのかは試してないけど左右にグニャグニャしても確かになんともありません。

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音はListenに比べ高音のキンキンした感じが抑えられ低音から高音までバランスよく鳴っている感じ。ヴォーカルのヌケの良さは変わらずFocalの特徴みたい。

ひとつひとつの音がハッキリと聞こえてパーカッションのエフェクトのかかり具合などがハッキリと分かってなるほど制作向けなヘッドホンだわ。

特に高域はグシャっとまとまらずに、それぞれしっかりと分離して聞こえるので小さな音で鳴っているパーカッションのパンの位置もハッキリ分かるし、細かく調整するにはもってこい。

音量の差とかコンプ感とかもよく分かるので音圧パンパンでノリ波形な曲を聴いているとウネウネした感じに気分が悪酔いしてしまいそうになるほどです。

特にボーカルにかかったリバーブの音が消えていく様がまるで音の粒が小さくなってもハッキリ見えているかのように聞こえるので今まで聞こえなかった音が聞こえているような感覚になりました。アコースティックな曲だと特に空気感がしっかり伝わって来るので古い曲でも時代の空気をそのまま感じ取れてプチタイムスリップが楽しめました。

 

テクノもしっかりローの低いところまで自然体でなるのでバランスや低音の力加減がハッキリと聞こえます。テクノを作る時に直面する「ハイハットの音ヌケをどこまで調整するか」問題。ハイハットの音の高音域を持ち上げてしまうと耳に痛いし、高音削ると丸くなりすぎて存在感なくなるし、大きすぎるとうるさいし、ハイハットが小さいと裏が強調されずグルーヴに迫力がでないし、とバランスを取るのに一苦労します。しかし!このヘッドホンを使えば細かな音の差をハッキリと聞き取れるので感覚がつかみやすい!

低音域はFabfilter Pro EQ3を使っていろんな低域の周波数をピンポイントで聴いてみました。低音をブンブン鳴らしても余裕のある鳴りっぷりで歪もありません。

40Hzから60Hz あたりまで細かく調整する時にも重宝しそうです。

さらに下の20Hz台も聴こえます(聴こえるというかうーうー鳴ってる雰囲気というか風を感じる)ので低音をどこまでカットするか悩む場面でも判断を下しやすくなると思います。

 

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付属品のケーブルはカールコードとマイク付きのコード。やはりDTMするならカールコード!太いケーブルの安心感があります。しかしカールコードはしっかり太さがあるため少し重いのが難点。気になる人は通常のコードでも十分だと思います。

しっかりとした持ち手がついたケース付き!持ち出すときも安心ですな。

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しかもこのケース内に地味にiLockをホールドするゴムベルトが付いているのです!さすがProと名乗るだけあってよくわかってらっしゃる!iLockじゃなくてもUSBメモリとか入れられるので、ヘッドホンと一緒に忘れずに携帯できるのはありがたいですね。

 まとめ:フラットで解像度の高い音。小さな差がハッキリと聴こえるので特に音楽制作にはピッタリ。いやホントにオススメだわー。

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音楽制作で使うならListen Proがオススメで、普段使いで部屋でゴロゴロしながら音楽聴きたいなら便利さ重視のWirelessがオススメですね。というわけで3種類のヘッドホンを比べてみました。

モニターヘッドホンで定番の機種MDR-CD900STは低音が不十分なのでダンスミュージックを作るには不利になると言われています。Focal Listen Proなら低域の音もしっかりフォロー!サンレコのヘッドホン特集でも2名ほどこのFocal Listen Proを紹介してました(立ち読みだからうろ覚えだけどね)。

 

3種のヘッドホンを聴き比べましたが、やっぱりテクノは現場のスピーカーで大きな音で身体で感じるのが一番だな〜。

さぁ!クラブへ行こう!

 

 

ちなみに冒頭で紹介したエンジニアのOnibabakoさんは更に上位機種のFOCAL Clear Professionalをご使用されているとのこと、(だったはず・・うろ覚え)。Listen Proから更にベールを脱いだようなクリアな音らしい。高くて簡単に手が出るお値段ではありませんが、興味のある方はこちらでどうぞ! 

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Focalはモニタースピーカも音が良いと評判です。いつかは欲しいなー。